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[福岡・筑紫野市]「できていますか?ペットの災害対策(さいがいたいさく)」 (2016/7/26 金井茂樹)

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この記事は「広報ちくしの 平成28年7月15日号『できていますか?ペットの災害対策(さいがいたいさく)』」を紹介し、コメントしたものです。

◇        ◇

人類が犬の飼育を始めたのは数万年前といわれます。人と犬との関係には古くて長い歴史があり、その間にいわゆる“番犬”としての飼育から“ペット”としての飼育へと、その目的も大きく変わってきました。現在、日本には660万頭を超える犬が登録されていると報告されています(平成26年度末,厚生労働省ホームページ)。また、猫の人気の高まりとともに、犬よりも猫の飼育数が上回っているともいわれています。このようなペットブームを背景に、環境省は2013年に災害時において飼い主とペットが一緒に避難する「同行避難」を原則とするガイドラインを作成しました。また、改正動物愛護法(2013年9月施行)では、都道府県が災害時のペット対策を定めるよう明記されました。

今回は、ペットに関する記事のなかから福岡県筑紫野市の「広報ちくしの」平成28年7月15日号の「できていますか?ペットの災害対策」を取りあげます。この記事では、災害時に飼い主とペットが、ともに安全に避難するために、飼い主自身が日ごろから備えておくことが解説されています。たとえば、「むやみに吠えない」「人を怖がったり攻撃的にならない」(犬の場合)などのしつけをはじめ、ペットのための備蓄品が優先順位を付けて紹介されています。ちなみに、優先順位が最も高い備蓄品は、ペットの命や健康に関わる薬やフード、水(5日分以上)であり、次に飼い主の連絡先やワクチン接種歴といった情報となっています。

現代では、ペットは人の心を癒すだけでなく、病気の療法効果も認められ、ペットを家族の一員として扱うことが定着してきています。災害が発生した時の「同行避難」が原則とはなっていますが、避難所には動物が好きな人・嫌いな人、動物アレルギーがある人、子どもなど多くの人が集まります。ペットを飼う人は、周りに十分配慮することが求められます。いざというときにペットと一緒にいられるかは、普段からの飼い主の備えに大きくかかっているのです。

☆福岡県筑紫野市のマスコットキャラクターは「つくしちゃん」です。

  • [筆者]「自治体広報広聴研究所」代表、公共コミュニケーション学会会員、元自治体職員、東京都在住 金井茂樹
  • [参考]広報ちくしの 平成28年7月15日号

提供:マイ広報紙

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