[千葉・君津市]暮らしやすさのランキング 君津市が県内1位になりました (2016/2/9 金井茂樹)
この記事は「広報きみつ 平成28年2月号『暮らしやすさのランキング 君津市が県内1位になりました』」を紹介し、コメントしたものです。
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2014年5月に「日本創生会議・人口減少問題検討分科会」が「ストップ少子化・地方元気戦略」を提言しました。このなかでは、若年層の流出が地方の人口減少の最大要因とされ、消滅可能性の高い自治体リストも掲載されるなど、人口問題があらためて自治体の喫緊の課題として認識されるようになりました。人口減少に対応するために、多くの自治体が定住人口や交流人口の増加を目指して様々な情報を発信するようになってきていますし、自治体にとっては、民間企業による「住みよさランキング」や「住みたい街ランキング」といった評価も非常に気になるところだと思います。
今回は、経済産業省統計による街ランキングで千葉県内1位を獲得した君津市「広報きみつ」の“暮らしやすさのランキング 君津市が県内1位になりました”を取りあげます。この記事では、「首都圏に近く、農林水産業も盛んな千葉県は、全国的に見ても高い価値を持っていますが、その中でも若年世代や子育て世代を中心に君津市の暮らしやすさが県内1位となりました!」と紹介されています。このランキングは、経済産業省による地域での暮らしやすさを貨幣価値に置き換える、生活コストの「見える化」システムによるものだそうです。上位にランクされるということは、自治体のみならず地域の人たちの努力が評価された結果だと思います。
最近は、街ランキングがメディアでも取り上げられ、「自分たちの街は何位なのか」というように、一般的にも注目されることが多くなってきています。自治体からすれば、ランキングに納得いかない部分もあるとは思いますが、“住民目線や民間目線を学ぶ”という意味では、街ランキングの観点や指標を分析することは自治体にとって意義あるものだと思います。
☆千葉県君津市のマスコットキャラクターは「きみぴょん」です。
- [筆者]「自治体広報広聴研究所」代表、公共コミュニケーション学会会員、元自治体職員、東京都在住 金井茂樹
- [参考]広報きみつ 平成28年2月号