[神奈川・厚木市]世界に誇る安心・安全なまちへセーフコミュニティの再認証を取得 (2015/12/15 金井茂樹)
この記事は「広報あつぎ第1220号(平成27年12月1日発行)『世界に誇る安心・安全なまちへセーフコミュニティの再認証を取得』」を紹介し、コメントしたものです。
◇ ◇
現在、地域の安全と安心の実現のためにさまざまな活動が行われています。いわゆる“安全・安心まちづくり活動”です。この活動において「安全」は客観的にみて危険や危害の生じるおそれのないことであり、「安心」は主観的な心のあり様として不安のないこととされています(日本学術会議)。そして、安全で安心して暮らせるまちを実現するための取り組みについて、国土交通省ホームページには「『安全』性の正しい認識の下、その向上が『安心』の確保につながるよう、行政、地域、企業・住民が各種のリスク情報を共有し、それぞれの役割を認識しながら、相互に連携して都市の安全性を高めるための対策に取り組んでいく必要がある」との説明があります。
今回は、安全・安心まちづくり活動に関連した記事のなかから、神奈川県厚木市「広報あつぎ」第1220号の“世界に誇る安心・安全なまちへセーフコミュニティの再認証を取得”を取りあげます。この記事では、厚木市がセーフコミュニティ(Safe Community)の再認証を果たしたことが報告されています。セーフコミュニティとは、WHO(世界保健機構)が推奨する安心・安全なまちづくりを進める活動であり、事故やけがは偶然の結果ではなく、予防できるという理念の下、地域住民と行政等が協働して“地域の誰もがいつまでも健康で幸せに暮らせるまち”を創ろうという取組みだそうです。厚木市では、平成20年から安全・安心まちづくり活動をスタートさせ、地域住民と行政が一体となり、交通安全や防犯などの視点からさまざまな対策を実施しています。
厚木市のセーフコミュニティ活動に関する記事は、「広報あつぎ」の1189号から1219号まで14回にわたり掲載されました。これらの記事では、刑法犯認知件数の減少やヘルメット着用率の増加をはじめ、体感治安(人々の感覚的な治安)の向上など多くの効果が表れていることが報告されています。「マイ広報紙」でも、この「広報あつぎ」の連載記事を読むことができます。連載記事を簡単に検索できる「マイ広報紙」はとても便利です。
☆今回紹介した神奈川県厚木市のマスコットキャラクターは「あゆコロちゃん」です。
- [筆者]「自治体広報広聴研究所」代表、公共コミュニケーション学会会員、元自治体職員、東京都在住 金井茂樹
- [参考]広報あつぎ第1220号(平成27年12月1日発行)