[滋賀・大津市]施設の予約は激戦!? (2015/11/27 本田正美)
この記事は「広報おおつ(2015年11月15日号)『■アリーナ・会議研修室の利用予約』」を紹介し、コメントしたものです。
◇ ◇
全国各地の自治体が様々な施設を保有しています。そして、その多くが広く市民に開放されています。特に人気の集中する日時というものがあって、その予約を取ることで苦労されている団体の方なども多いのではないかと思います。
施設が必ずしも充実していない自治体では、市民団体を中心に施設の新設や旧施設の改築を求める動きも見られるところです。
今回取り上げる大津市の広報紙の記事は、まさに施設予約に関するお知らせです。
記事には、来年1月4日(月)~3月31日(木)の利用予約の抽選会を行うとあります。そして、1団体につき1ヶ月3件、3ヶ月分の予約が可能という制限も記されています。
利用予約を受け付けるのは、アリーナと会議研修室となっています。年度末ということで各種成果発表会や会合が相次ぐのでしょうし、あるいは新年の集まりなどもあって、各種の団体の間で相応の競争もあるのではないかと思います。
ところで、この種の施設予約については、インターネット経由での申し込みが可能となっている自治体も存在しています。そこで、大津市はどうなっているのか検索したところ、興味深いものを発見しました。
大津市はいくつかの申請がインターネット経由で行えるようになっているのですが、その中に、「【101号】企業局広報紙「パイプライン」クイズの回答等の受付」というものがありました。いわゆる行政手続の電子申請を受け付けるというのは広く浸透した取り組みであるのですが、このようなクイズの回答を電子的に受け付けるというのは珍しいのではないかと思います。
施設の予約に限らず、このようなクイズの回答もインターネット経由で可能になる。その際に、マイ広報紙の記事から電子申請のページに直接移動できるようリンクが貼られたりすると、より便利になるのだと思います。
なお、大津市は、公共施設予約管理システムすみれネットというものを開設しています。
- [著者]島根大学研究機構戦略的研究推進センター特任助教、東京大学大学院情報学環交流研究員 本田正美
- [参考]広報おおつ(2015年11月15日号)