[埼玉・深谷市]市政を学ぶ『まごころ出張講座』 (2015/11/10 金井茂樹)
この記事は「あだち広報2015年10月10日号『そのごみ、本当に燃やすごみ?』」を紹介し、コメントしたものです。
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自治体は広報紙、ホームページ、ポスター、チラシなど様々な手段を活用して広報活動を行っています。この広報活動の目的は、“自治体と市民との間によりよい関係を築くこと”であり、それは行政であっても議会であっても同じです(議会も広報紙を定期的に発行しています)。
今回は、この広報活動に関連する記事のなかから埼玉県深谷市「広報ふかや」11月号の“市政を学ぶ『まごころ出張講座』”を取りあげます。この出張講座は、市が市政に関する講座を用意し、市民の皆さんのご要望に応じて市職員が指定の場所に出張し、講座を実施するというものです。深谷市公式ホームページには、「県が重点的に取り組む事業や、教育やくらし、環境など県民の皆様の生活に関係の深い事柄などを講座テーマに設定し、お申し込みを受けて実施しています」と案内されています。申し込みは、「市内在住在勤在学の10人以上の団体、グループなど」とされ、比較的少人数でも実施可能となっているようです。よりよい地域社会をつくるためには、地域の課題を共有して、その解決に市民自身がかかわっていくことが求められています。そのためには、まず地域について正確な情報を知ることが必要です。その意味では、市から直接聞く情報は正確かつ信頼のおける情報のひとつであることは間違いありません。
最近では多くの自治体で“出張講座”や“出前講座”という事業が行われていて、私たちは自治体職員と対話できる機会を持てるようになりました。地域の情報を知るために、このような講座を積極的に利用していきたいと思います。
☆今回紹介した埼玉県深谷市のイメージキャラクターは「ふっかちゃん」です。
- [筆者]「自治体広報広聴研究所」代表、公共コミュニケーション学会会員、元自治体職員、東京都在住 金井茂樹
- [参考]広報ふかや 平成27年11月号