[東京・千代田区]高齢者と会話を楽しむ 千代田区見守り地区別学習会 (2015/9/1 金井茂樹)
『平成26年版高齢社会白書』(内閣府)では、65歳以上の高齢者が子どもと同居する割合は大幅に減少して、“一人暮らし又は夫婦のみの世帯”が大幅に増加していると報告されています。このような“一人暮らし又は夫婦のみの世帯”は、1980年には全体の3割弱であったものが、2004年には過半数を超え、2012年には53.6%にまで増加しているそうです。このままでは、私たちはますます高齢者と話す機会が少なくなり、“高齢者は増えるが、高齢者との交流は少なくなる”という社会に暮らすことになってしまいます。
このような状況のなかで、今回の千代田区の講座は高齢者の見守りに役立つ学習会として、高齢者との会話を楽しむためのコツを産業カウンセラーである酒井衣子さんから学ぶというものです(対象は、千代田区内在住・在勤・在学で地域の見守り活動に関心のある方となっています)。“高齢者との会話を楽しむためのコツ”は、「高齢者を対象にした専門的なコミュニケーション技術」ですから、これからの社会で暮らす私たちにとって不可欠のスキルともいえます。
高齢者を見守るためには、上手にコミュニケーションをとり、お互いの信頼関係を築くことがとても大切だと思います。会話はコミュニケーションのもっとも基本的な形のひとつです。今回の講座のような高齢者との会話を楽しむコツを学べる機会をぜひ活かしていきたいと思います。
- [筆者]「自治体広報広聴研究所」代表、公共コミュニケーション学会会員、元自治体職員、東京都在住 金井茂樹
- [参考]広報千代田 No.1406 平成27年(2015年)8月20日号