県内特殊詐欺 9月で被害は10億突破 (2018/11/3 クオリティ埼玉)
オレオレ詐欺など特殊犯罪、これだけ防止を広く広報しても減らない。9月18日現在、埼玉県内では10億4385万円だという。
息子を名乗るオレオレ詐欺だけではなく、架空請求詐欺、還付金詐欺、融資保証詐欺などその手口は多くの種類となっている。以前は息子と弁護士ぐらいだったものが、銀行員、百貨店職員、市職員、警察官、と登場人物も増え、巧妙で、寂しい独居老人を陥れるシナリオ。独居老人にも家族、親族はいる。密に連絡をとることや、電話口での合言葉を決めておくなど、家族で対策をはかるべきだ。
ゾッとしたのは、この10億突破という数字よりも多くの被害があることは事実ということ。騙されたことも気がつかない高齢者。また騙されたとわかっても、「恥」となるから申告しない、そういった被害者や、その家族がいるそうだ。
詐欺でだまし取られたお金は、ほぼ反社会勢力の資金源になり、覚せい剤などの購入資金に。反社会勢力は仕入れた覚せい剤を売り、薬害によって身を滅ぼす人間を増やし、生産性のない人間、犯罪に走る人間をうみだすという悪のスパイラルだ。家庭の絆、地域の絆で特殊詐欺撲滅を目指したいものだ。
防犯研究家 陸奥光
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