少子化が止まらない 1.43を考える (2018/6/7 クオリティ埼玉)
出生率94万人で過去最少を更新したことが、先日発表された。2年連続で100万人を割り込み、女性が生涯に産む子供の推定人数を示す「合計特殊出生率」は1.43で、これも2年連続でマイナス。少子化が進んでいる。
埼玉県の合計特殊出生率は1.37と全国で40位とかなり低い。上田清司知事は、未婚と晩婚が少子化の一番の原因であると考え、その打開策として県数か所に結婚相談を設けている。最新のAI(人工知能)を使ったマッチングを導入し、理想の相手を提案する。これで少しでも未婚の出会いをサポートし、少子化に歯止めをかけていと考えている。結婚、妊娠、出産に対しても、様々な支援を行っている。
昭和24年の269万6638人をピークに下がり続ける出生率。昔と今では何がそんなに変わってしまったのだろうか。一人の子供に生涯かかる金額は約2400万円~3000万円と言われている。子育ての環境も核家族化が進み、住居スペースも狭い。物価の高騰化、収入の減少による共働き等々、原因はたくさんある。私が結婚した頃は寿退社があたりまえで、子育てしていた時も、働いているお母さんはほとんどいなかった。イクメンなんて言葉はなかった。今では男性が女性に求める結婚条件に、「一生働いてくれる人」とあげる人も少なくないという。
息子夫婦が新たに二人目の命を授かり、夫婦でこれからのことを考えている。出産費用、医療費など、昔に比べたら国からの援助は大きい。しかし近くの保育園にはなかなか入れないと嘆いていた。共働きをしたいと思っても厳しい現実にぶつかっている。
森友、加計問題ばかりじゃ何も変わらない。迅速な国の対応策が必要なのだ。
馬淵凛子
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