「私は生きている」Wikileaks創始者ジュリアン・アサンジがブロックチェーンを用いて死亡説を否定 (2017/1/11 ビットコインニュース)
表舞台から姿を消したことで、昨年末には死亡説が流れたウィキリークスの創始者ジュリアン・アサンジが、1月10日にReddit上でライブストリーミングを実施し、生存報告を行なった。
アサンジが行なったのは、彼が「Proof of Life」(命の証明)と呼ぶ手法だ。これは、ビットコインのブロックチェーンを用いて最新ブロックのハッシュ値を読み上げることで、その時点で彼が生存していることを証明するというもの。ストリーミングが録画ではなく、事前の取り決めによる予定調和的なコミュニケーションが行いようのないことを証明するためにアサンジはこの方法を用いた。
ビットコインの最新ブロックハッシュは、直前のブロックハッシュを元にマイナーが膨大な計算を行なった結果が反映される。これを特定しようとすればおよそ10分ごとに計算し直す必要があるため、事前に予想することは不可能だ。そのため、リアルタイムでネットワークに配信されるブロックのハッシュ値を読むことで、少なくとも、最新ブロックの発見からアサンジが読み上げるまでの遅延を除き、その時点で生存していたことは証明できる。
アサンジが読み上げたハッシュ値はブロック#447506で、「2017-01-10 15:50:25」に発見された。また、動画はこちらのリンク(https://www.twitch.tv/reddit/v/113771480?t=54m54s)から確認することが可能だ。
Redditユーザーの一部は、リアルタイムレンダリングの表情合成と、音声合成を行っているのではないかと未だ懐疑的な視線を向けているようだ。アサンジは、ブロックのハッシュ値を読み上げて「Proof of Life」を行なったことについて、「普通の人には、この行為がどういった意味を持つかを理解するのは難しいだろう」としている。
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