消滅可能性都市で街バルだと!?三重県尾鷲市「尾鷲旬のコツまみバル」が今年も凄そうな件 (2016/5/4 地域移住計画)
まさか、人口2万人を切る「ザ・田舎」の尾鷲で本格的な街バルが楽しめるとは…
こんにちは、三重県尾鷲市地域おこし協力隊のすずき教平です。
「街バル」とは何か?
街バルとは、一言で言えば「街中食べ飲み歩きイベント」です。
地域内(渋谷とか梅田とか名駅くらいの単位)の加盟飲食店で、あらかじめ数枚つづりで購入したチケットと引き換えに、各店舗でドリンク+フードを頂けるものです。
元々、地域の飲食店のPR・販売促進のためのイベントとして生まれたもので、今まで知らなかった色んなお店の料理や雰囲気を楽しめる良い機会にもなっています。
エリア内の数軒の飲食店を回りながら、色んな異性と話して交流できる「街コン」とも似ていますね。
僕も東京に住んでいる頃は何度か街バルに参加し、今まで行ったことが無かったお店を発掘しながら、楽しく料理とお酒を楽しんでいました。
イベントによって異なりますが、参加費は大体3,000~5,000円の範囲内で、3枚つづりのチケット=3店舗を巡れるような感じです。
もちろん、エリアやお店によってクオリティの良し悪しは分かれますが、新しいお店の発掘が出来る貴重な機会なので、結構エキサイティングでしたねぇ。
で、当然と言えば当然ですが、街バルは東京・大阪・名古屋などの繁華街での開催が主。
尾鷲のような田舎町で街バルイベントが実施されているのは、かなり珍しいのです。
「尾鷲旬のコツまみバル」とは
で、そんな尾鷲で開催される街バルの詳細についてお話します。
「尾鷲旬のコツまみバル」は、尾鷲商工会議所等が主催となって開催する地域活性化イベントです。
毎年1回、尾鷲市内の各店舗が加盟してイベントが行われるもので、今年は5/21(土)の開催。
今年で4回目の開催となります。
尾鷲市内の各飲食店舗がバルに加盟しており、今年はお隣の紀北町等からもゲスト店舗が出店、総勢なんと49店舗ものお店で食べ飲み歩きが楽しめます!
もちろん、港町の尾鷲なので、美味しい魚料理がたくさん。
地元民に評価される美味しいお店が目白押しなのです。
僕が東京で街バルに参加した時は、相場って大体3,000円でチケット3枚つづり程度だったんですよ。
でも、尾鷲のバルは流石!前売券は3,000円、当日券は3,500円で、チケット5枚つづりなんです。
港町の新鮮な海の幸が気軽に楽しめながら、このお値段・この店舗数で5店舗選び放題って、サイコーじゃないですか。
しかも、バル本番後の1週間は「あとバル」と称して、当日使いきれなかったチケットを1枚600円の食券として使えるという無駄のなさ。
もうね、これは尾鷲市民を肥やして美味しく食べようとする巨人の仕業じゃないですかねコレ。
さらにさらに。尾鷲の街バルはただ食べ歩くだけじゃありません。
地元ミュージシャンが、ミニライブでバルを盛り上げてくれるのですよ。
普段は静かな尾鷲の休日ですが、この日ばかりは人の喧騒と明るい音楽で賑わいまくるそうです。
いやー、本当に至れり尽くせりで一体どういう事?と思ったんですが…まだありました。
今年は何と、尾鷲駅前の公園で、「尾鷲の干物ふるまい」があるんです。
えっ、食べ飲み歩きイベントなのに、干物までふるまっちゃっていいの?
って気もしますが、本当に最高すぎますねコレ。
まずは主婦の店(地元スーパー)で日本酒を買って、干物で一杯景気付けしろってことですかーッ!?
去年の様子をちょっとだけご覧ください
さて、去年開催した時のメニューはどんな感じだったのでしょうか?ちょっと見てみましょうかね。
・与太呂
新鮮な尾鷲の美味い魚を中心とした割烹料理を出すお店「与太呂(よたろう)」さん。
グラスビールにビンチョウマグロの刺身・イカ大根の煮付けなど、おつまみが計4品も!
これで600円とは、恐れ入ります…
尾鷲のビンチョウマグロは「もちもちまぐろ」という名前でブランディングされているのですが、その名の通りモチモチした食感が楽しめる、尾鷲ならではの味わいなのです。
最新の冷凍技術と港町ならではの鮮度があってこそ、ビンチョウのモチモチした食感と旨みを残せるのだそうですよ。
本マグロとかとはまた違った、やや淡白でもっちりねっとりした独特の食感。
これは食わなきゃ損ってもんですよ。
・カフェレストハウス めしや
続いては「めしや」さん。その名の通り定食屋です。ド直球。
そのボリュームとたくさん置いてあるマンガのおかげで、お昼はどうも助かってます。
普段のランチもボリューム大き目のめしやさんですが…
あれっ、弁当?
うーん。コレ、間違いじゃなくバルメニューとのことです。
弁当に味噌汁とランチビールが付いて600円ですよ!!マジでか。
いやー、ガッツリ食えるし美味しいんですが、これ食べたら他が入らなくなりそうです笑
これを受け入れる尾鷲の懐の深さ、どえらいわぁ。
・朝日饅頭本舗
はい。尾鷲の懐の深さはそれだけでは終わりませんでした…
ここ「朝日饅頭本舗」さんは尾鷲でも有名な和スイーツのお店なのですが、何とこちらもバルに参加しておられるのですよ。
メニューは何と「草だんご×2・栗蒸しようかん・クッキーシュークリーム×2」というボリューム。
しかもクッキーシューは普段店頭では販売されておらず、月に一度だけ開催される市場「尾鷲イタダキ市」でしか手に入らない限定品とのこと。
仲間と複数人で尾鷲バルを巡り歩いて、箸休めに1枚だけチケットを使って皆でスイーツをシェアする…なんて便利な楽しみ方が出来ちゃうのです。
だから本当にこれが600円で良いのかと小一時間問い詰めたい。
・もちろん、他にも色々ありまくるよ
はい、ここで紹介した3店舗の他にも、今年は残り46店舗も選択肢があるんですよ!!
軽食やスイーツ+コーヒーを出すカフェとか、新鮮な魚のドカ盛りをビールで流し込むお店とか、もちろん肉もあるし、野菜もあるし、最高なことこの上ありません。
魚大好きな貴方、酒好きな貴方、休日にちょっと出かけたい貴方、今月21日は尾鷲に行きましょう。
前売券は尾鷲市・紀北町・熊野市の施設や店舗の他、電話予約も可能です。
ぜひ尾鷲で飲んだくれて、食い倒れて、飲み屋街近くの宿で一泊したら、夢古道おわせで海を眺めながら海洋深層水の風呂にでも入ってゆっくりしてって下さい。
しかし…僕は今年、所用があってバル本番には出られないという衝撃の事実…
酒好き、魚好き、外食好き、街バル好き、尾鷲好きの僕にとっては、ただただ次回を心惜しく待ちまくるばかりです。
ちくしょう……!!! ちくしょおおおーーーっ!!!!
「尾鷲旬のコツまみバル」 公式Facebookページはこちら(電話予約もここからできます)
https://www.facebook.com/owasebar/
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