はじめましてと、移住への道【東京→島根県雲南市】 (2016/4/10 地域移住計画)
はじめまして。イジュー★ライターとして参加させていただくことになりました、三瓶裕美(さんべひろみ)です。
5年前の2011年7月末、東京から島根県雲南市に夫婦で移住しました。地域おこし協力隊として2年8ヶ月(当市では年度区切りのため、この期間が満期でした)活動した後、市内に農地付き空家を購入して定住。【つちのと舎】として、からだづくりと農ある暮らしをテーマになんぞかんぞやってみています。
自分の経験や今のことが、これから移住を考えている方々にとって、何かお役にたつこともあったらうれしいなぁと思い、この場に参加させていただくことにしました。まずは、ちょっと長くなりますが、移住の経緯を記しておきたいとおもいます。
移住を決めるまで
移住した当時は36歳。それまで東京以外で暮らしたことがありませんでした。健康・美容関係の仕事で体と向き合っているうちに、食への関心がわき、農のある暮らしに憧れを抱くような価値観の変化を体験しました。しかし、都会仕様で育った身のこと、田舎暮らしをするワザも知識もつながりもなく、都会にとどまっていました。そして、下北沢ちかくの住居兼仕事場(自宅の一室を施術にし、ボディケアサロンをしていました)の小さな庭で野菜を育ててみたり、仲間とまちづくりの市民活動をして、少しでも田舎的なもの(土とか、地域のつながりとか)を感じられるようにと暮らしていました。
転機がやってきたのは東日本大震災。原発事故のことや、流通がとまった時の都市の脆さを目の当たりにして、やっぱり暮らし方から変わらなくちゃ、変わりたいって肚の底からおもいました。そうこうするうちに、志向を同じくするパートナーができ、一緒に農のある暮らしをはじめるべく移住を決め、移住先を探しはじめました。2011年の5月のことです。借りている部屋の更新が8月だったので、更新をせず、仕事を閉じ、家財を実家に預け、移住先探しの旅をできるように段取りをはじめました。
移住先さがし
移住することを決めたはいいけど、行く先のアテがあるわけでもなく、まずはインターネットをうろうろしていました。「自然農」をやってみたかったので、それを一つのキーワードに、後は旅で出かけて好きだった「奄美」をもう一つのキーワードで検索していたときに、なぜか島根で自然農をしながらカフェをしている方のホームページに出会いました。その方たちは関西からの移住者でした。島根のことは全然知りませんでしたが、「出雲大社があるのって島根なんだ~」と気づき、興味がわいて島根のUIターンサポートのサイト【くらしまねっと】をのぞいてみました。そこに出ていたのが【日登地区 地域コーディネーター募集】でした。
移住への課題として地域の人とのつながりをどうしたらいいのか、当面の収入をどうしたものかを懸念していたので、「地域のお手伝いが仕事になるんだ!」ということは画期的な発見でした。
日登地区のこと、雲南市のことを調べてみると木次乳業があったり、古事記のヤマタノオロチ神話の舞台の地であったり、興味関心がむくむくわいて・・・しかし、この募集の締切は2,3日後にせまっており、行ったこともない状態で応募する度胸はなく、でも気になって仕方なかったので、問い合せ先の【日登の郷】にメールを送りました。そして、丁寧なお返事をいただき、東京にいらっしゃる島根の移住コーディネーターの方とつないでくださいました。
地域おこし協力隊制度との出会い
移住コーディネーターの方と実際にお会いした時には、日登地区の募集は締め切られていましたが、同じ雲南市で【地域おこし協力隊】の募集が始まりますよ、と教えていただきました。それで、まずは見に行こうと雲南市へ出かけ、市役所の方に協力隊を募集する地域を見せてもらい、東京でしていた市民活動と志向が似ているNPOの会に参加させてもらいました。そこでパートナーの分の仕事の可能性とも出会い、私は協力隊に応募しました。6月末のことです。
そして7月中旬、協力隊として採用されることになりました。7月下旬から移住先探しの旅をできるように段取りをしていたので、すぐに移住することが可能になっていました。他の地域を見ることなく移住するのはどうなんだろう?とちょっと思いましたが、二人とも仕事がある状態で移住できるのはありがたいし、その頃にはかなり出雲への関心も高まって、これもご縁だと飛び込んだのでした。移住する時にパートナーと入籍をして、夫婦として移住しました。彼と知り合ったのはその年の1月でしたので、かなりなスピード婚。それも含めて、人生、変わるときは変わるもんですね。
長くなりましたが、こんな感じで移住に至りました。
次からは移住してからのことを、振り返りながら書いていきたいと思います。
- 関連記事
- 地域おこし協力隊の応募に踏み切れない人へ。僕の協力隊になった理由・なるべき理由を共有しましょう。
- 地方移住の魅力は「食」にある!見よ、尾鷲のうまい魚達を!
- 「地域おこし協力隊」都道府県別・隊員数ランキング!2015年度版
- 現役大学院生が挑む地域おこし協力隊「人生をかけて農村活性化に挑む」―農業改革特区・養父市
- エッジ効きすぎて涙目。都会暮らしに議論を巻き起こす徳島の衝撃動画