住空間は地域のハブ。「人」へ接続させて地域活性化の可能性を探れ (2016/3/12 SOCIAL DESIGN NEWS)
ホテルが地域のアーティストや職人と組んで、アクティビティを提供する。そんな流れが加速するだろう。
「YOTEL New York」は、ブルックリンの塗り絵アーティストIan Sklarsky 氏と組んで、宿泊客にサービスを提供している。塗り絵は癒し効果が大きく、楽しみながら心身をリラックスさせることができる。
大人の塗り絵シリーズは、日本でも大人気で500万部突破が話題を呼んだ。塗り絵は今、世界でも大人気なのだ。
ホテルは、これまで泊まるだけの場所だった。当然それはそれで良かった。付随するサービスとしては、せいぜい食事やマッサージ、観光スポットを教えるチラシを部屋に置いておく程度だった。
しかし、これからはちょっと違う。住空間は重要なハブとして認識され、地域活性化という社会的責任まで担うようになる。最も分かりやすい変化は、「人」につなげるという点だ。今回の塗り絵アーティストのように。
これからも企業が重要な収束点であることは変わらない。しかし、もう一方で巨大化する収束点は「人」である。スーパーの農作物に誰が作っているのかを記すのが当たり前となるように、地域においてより個人が前面に押し出されるようになる。
宿泊場所をハブと考え、地域の個人にしなやかにつなげよ。これからの重要なコンセプトだ。
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