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Airbnb発表「2016年に訪れるべき地域」。1位が大阪中央区の理由は? (2016/2/28 ジモトのココロ

大阪城

宿泊施設や民泊情報を提供するAirbnb(エアビーアンドビー)が「2016年に訪れるべき16の地域」を発表しています。これは、2015年にAirbnbを利用した4,000万人以上の宿泊客の旅行パターンを分析し、滞在者数が急上昇した地域を選定したもの。全世界でも特にアジアの地域が上位を占める中、堂々の第1位に輝いたのは、なんと大阪市中央区。昨年1年間で滞在者数7000%増と、2位のバンコクを圧倒的な大差で引き離しました。

Airbnb

tanuha2001 / Shutterstock.com

Airbnbホスピタリティ担当責任者のチップ・コンリーによると「Airbnb利用者は、冒険好きで、今まで人が訪れていなかったエリアを見つけトレンドを創り出す人たち」が多いそう。世界の旅行トレンドセッターたちは、大阪のどこに魅力を感じているのでしょうか?

2016年に訪れるべき16の地域

  1. 大阪、中央区(日本)7000%増
  2. バンコク、バンランプー(タイ)1230%増
  3. クアラルンプール、ブリックフィールズ(マレーシア)1200%増
  4. ボルドー、カピュサン(フランス)960%増
  5. アテネ、コウカキ(ギリシャ)800%増
  6. セビリア、トリアナ(スペイン)770%増
  7. ハンブルク、ハンマーブローク(ドイツ)415%増
  8. オアフ島、カネオヘ(米国)320%増
  9. フォルタレザ、メイレーレス(ブラジル)285%増
  10. メキシコシティ、ローマ・スール(メキシコ)275%増
  11. ダラス、オークローン(米国)260%増
  12. ジョージア州アトランタ、ポンシー=ハイランド(米国)240%増
  13. ブダペスト、第7地区(ハンガリー)145%増
  14. バリ島、ブキット半島(インドネシア)130%増
  15. メルボルン、リッチモンド(オーストラリア)126%増
  16. ブエノスアイレス、コンスティトゥシオン(アルゼンチン)125%増

多様化する旅行ニーズ

観光庁が実施している「訪日外国人の消費動向調査(平成27年10月~12月期報告書)」によると、外国人旅行者が「訪日前に期待していたこと」で最も多かったのは、「日本食を食べること」で70.1%。続いて、「ショッピング(53.6%)」「自然・景勝地観光(44.6%)」「繁華街の町歩き(38.5%)」と続きます。これまでの京都や富士山といった有名な観光地を巡る旅だけではなく、ニーズは多様化しています。

たこ焼き

人気が急上昇した大阪中央区は、16世紀後半に建てられた大阪城があり、道頓堀周辺の繁華街など見どころも多い地域。デパートや高級ブランド店が並ぶ心斎橋ではショッピングも楽しめますし、たこ焼きやお好み焼きなど地域色のある日本ならではの安くて美味しいグルメも堪能できます。日本食、ショッピング、観光、町歩きのすべてのニーズをこのエリアだけで満たすことができるとあれば、人気が出るのも頷けます。

新鮮な食材を食べ歩きできる、食のテーマパーク

黒門市場

©(公財)大阪観光局

中央区の中でも、最も外国人旅行者の支持を集めているのが黒門市場。江戸時代後期に鮮魚商から始まり、180年の歴史をもつ商店街は、天下の台所・大阪の食文化を支えてきました。全長580mに約180店が軒を連ね、鮮魚から、青物、果物、肉とあらゆる食材が手に入ります。数年前までは地元住民や周辺のプロの料理人が仕入れに来る、いわゆる地元の商店街でしたが、今では来店者の7割が外国人旅行者。特にアジア圏の観光客が多く訪れます。

黒門市場ガイドマップ

変化の転機となったのは2013年。外国人向け料観光ガイドブック「エクスプローラー」の協力のもと、「黒門市場オフィシャルガイドマップ」を日本語、英語・中国語の3カ国語で作成したことがきっかけです。近隣の宿泊施設や観光案内所などに配布されたガイドマップを開くと、トロ、ウニ、フグの刺身や海鮮丼、神戸牛に、フルーツ、最近に特に外国人人気が高いラーメンやカレーなどがずらりと紹介されています。

これらのグルメを、その場ですぐに食べられるのも黒門市場の人気の秘密。各店舗内にもイートインスペースが用意されており、商店街の中には無料の休憩所もあるのでゆっくり食事を楽しむことができます。

フリーWi—Fi環境も整備され、撮影した写真をSNSにアップする観光客も多いそう。大手口コミサイト「TripAdviser」には、旅行者が撮影した美味しそうな写真が次々とアップされていきます。満足度でも4以上の高評価で、口コミを見たお客さんが来訪するという良い循環が産まれています。

外国人旅行者によって、新たな活力を得た黒門市場。これだけ魅力的な場所を外国人だけに独占させておくのはもったいない!世界が注目する大阪、ぜひ2016年訪れてみてはいかがでしょうか。

提供:ジモトのココロ