鈴鹿市で産学官連携協力協定を締結―認知症を予防して健康寿命を伸ばそう! (2016/2/27 認知症ねっと)
鈴鹿市、鈴鹿医療科学大学、日清オイリオ
三重県鈴鹿市、鈴鹿医療科学大学、日清オイリオグループ株式会社は、2月22日、住民の健康寿命延伸および地域社会の活性化をめざし、産学官連携協力に関する協定を締結したと発表。テーマは、「健康寿命を伸ばそう!鈴鹿市!運動と食生活そして地域の連携!」。
今後は、認知症の予防・改善に役立つとされる中鎖脂肪酸などの研究をはじめ、食生活を改善することによる健康寿命延伸の可能性を追求し、地場食材を活用することにより地域活性化を図っていく意向だ。
高齢者が自分らしく生きるまち『すずか』を
鈴鹿市では、平成27~29年度の高齢者福祉計画において「高齢者が自分らしく生きるまち『すずか』」を掲げ、生活支援や介護予防に力を入れている。
鈴鹿医療科学大学は、中鎖脂肪酸に関する研究の実施と評価、レシピの研究開発、教育・啓発・普及に関する資料の企画製作などを担当する。
日清オイリオの中鎖脂肪酸研究
日清オイリオグループ株式会社は、ココナッツオイルなどに含まれる中鎖脂肪酸が高齢者のエネルギー補給に有効で、認知症の予防・改善にも効果があるという可能性をふまえ、40年以上も中鎖脂肪酸の研究開発に取り組んできた。
今後も日清オイリオは、「地場食材と植物油を活用した健康づくり推進の支援」と「植物油の活用に関する知識やノウハウの提供」「開発レシピを利用した地産地消の推進、消費拡大による地域の活性化」をめざしていく方針だ。
具体的な取り組みとして、鈴鹿市民500名を対象とした中鎖脂肪酸に関する大規模研究、中鎖脂肪酸の機能性の解明ならびに脳に対する抗炎症作用の評価、中鎖脂肪酸による認知症罹患者の栄養状態の改善などを検証する。
ほかに認知症カフェの運営支援、地場食材と植物油のコラボレーションによるレシピ開発やレシピの一般募集などもおこなう予定。
(画像はプレスリリースより)