産能大生が福田峰之衆院議員にマイナンバー政策を提言 (2016/2/16 政治山)
産業能率大学情報マネジメント学部の学生26人が12日、議員会館を訪れ、自民党マイナンバー制度利活用小委員長としてマイナンバー制度を推進する福田峰之衆議院議員(3期、自民)に対し政策提言のプレゼンテーションを行いました。
スポーツ政策提言大会で特別賞受賞のプレゼン発表
学生は同大の小野田哲弥准教授に師事するゼミ生。笹川スポーツ財団が主催するスポーツ政策提言大会に参加し、「健康寿命世界一にっぽん」と題して発表した内容が特別賞を受賞。その後、マイナンバー関連本の著者として知られる社労士の松本祐徳さんが橋渡し役となり、福田議員と懇談する機会が設けられ、「国の政策に反映してほしい」との思いを込めてプレゼンしました。
ラジオ体操の習慣化で医療費削減を提案
発表では、高齢化社会が進む日本で、医療費を削減するために3点の政策提言を行いました。1点目に、朝活としてラジオ体操を習慣づけて、運動だけでなく地域コミュニティの連携を図る。2点目に、マイナンバーを活用して医療情報と運動情報をネットワーク化し自己の運動履歴を蓄積すると共に、疾病との因果関係を分析することで効果的な運動を踏まえた診断が可能になる。3点目に、スポーツ関連商品やサービスを軽減税率の対象とし、場合によっては年齢や性別によって税率を変える――といった内容です。
こうした運動促進により、40兆円の医療費のうち8%の3.2兆円が軽減でき、これを生涯スポーツ分野に先行投資して一層のスポーツ普及に貢献する、という財政面のアプローチも行いました。
保険料を差別化するアイデアも
これに対し、福田議員は「とても良いプレゼンですが、解決できない悩みが一点あります。朝活のラジオ体操が健康にいいと誰もが分かっているがやらない。制度を作っても動かない人々をどうやってその気にさせるか、それを教えていただきたい。内容が良ければ、マイナンバー制度を活かした医療費削減の政策として取り入れたいと思っています」と質問。
学生からは「ラジオ体操に参加して健康な人には各種保険料を有利にしてインセンティブを与えては」という意見が出ました。福田議員は「いいアイデアだと思います。色んなアイデアがあっていいと思います。学食をタダにするとか、嬉しいですよね?一人ひとりのアイデアを待っています」と“宿題”を提示。学生は福田議員の一言一言に頷き、熱心にメモを取る姿も見られました。