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民泊・相乗り…シェアリングエコノミーの普及促進めざし協会発足 (2015/12/18 政治山)

 シェアリングエコノミーの推進事業者が14日、国内の普及促進を目指して「一般社団法人シェアリングエコノミー協会」を設立しました。シェアリングエコノミーとは、インターネットを介して個人間で、乗り物や空間、スキルなどをシェアする新たなサービスとそこから派生するビジネスです。最近、世界的にも話題に上るのは、民泊のプラットフォームを提供している「Airbnb(エアビーアンドビー)」や、タクシーと利用者をつなげる「Uber(ウーバー)」のサービスです。

シェアリングエコノミー協会設立

(左から)理事のクラウドワークス代表 吉田氏、理事のAsMama代表 甲田氏、代表理事のガイアックス代表 上田氏、同じく代表理事のスペースマーケット代表 重松氏、理事のエニタイムズ代表 角田氏、理事のココナラ代表 南氏

急速な利用拡大でトラブルも

 シェアリングエコノミーの代表ともいえる民泊では、東京都大田区で6泊7日以上の滞在に限るなどの条件付きで民泊を認める条例が可決。早ければ来年2月にも区のお墨付きを受けた事業者などが民泊を始める見込みです。また、杉並区でも来年度中の民泊条例制定を目指しています。

 一方で、行政の対応に先駆けて普及しつつある民泊ではトラブルも急増しています。家主の気づかないところで民泊に使用され、見知らぬ人の出入りが多くなるだけでなく、深夜に騒いだり、ゴミ出しのルールが守られなかったりなどのトラブルが頻発しています。

協会で率先してルール作り

 協会では、法的な整備をはじめ、トラブルなどあらゆることを想定し、対応策を整えながら事業者やユーザーがシェアリングエコノミーを気持ちよく活用できる土壌を作っていくための活動を行います。具体的な取り組みとしては、ユーザーの活用事例や運営ノウハウの共有を行い、業界の健全な発展に向けたガイドライン作りも視野に入れています。

協会の主な構成は次の通りです(敬称略)。

代表理事:
 上田祐司(株式会社ガイアックス代表執行役社長)
 重松大輔(株式会社スペースマーケット代表取締役CEO)
理事:
 甲田恵子(株式会社AsMama 代表取締役社長CEO)
 角田千佳(株式会社エニタイムズ 代表取締役社長CEO)
 南章行(株式会社ココナラ 代表取締役)
 吉田浩一郎(株式会社クラウドワークス 代表取締役CEO 社長)

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