【海外】実業家カルテス氏が勝利!中道右派・コロラド党が返り咲き―パラグアイ大統領選 ネット選挙ドットコム 2013年4月23日
南米パラグアイで21日、大統領選挙が行われた。選挙管理当局によると、野党コロラド党候補で実業家のオラシオ・カルテス(Horacio Cartes)氏(56)が得票率45.91%で勝利した。
与党で真正急進自由党(PLRA)候補のエフライン・アレグレ(Efraín Alegre)前上院議員(50)は、同36.84%しか獲得できず、敗北を認めた。
コロラド党は、前回2008年の大統領選で約60年ぶりに野党に転落。今回の勝利により5年ぶりに中道右派の同党が政権に復帰する。中南米では近年、左派政権が多く誕生しており、前回のルゴ政権は左派政権だった。
Image:by Fora do Eixo
カルテス氏はたばこ業界の実力者であり、パラグアイ屈指の実業家である。政治的経験は少なく、2009年にコロラド党に入党。一方、アレグレ氏は、2008~11年までルゴ前大統領の下、公共事業相を務めていた。
ルゴ前大統領は国会内の少数与党出身であり、政治的基盤が脆弱(ぜいじゃく)であったことに加え、農地改革や治安問題の解決に向けた取り組みの遅れに対する不満が与野党各方面から噴出。昨年6月にパラグアイ上院において弾劾され、フランコ副大統領が新大統領に昇格していた。
パラグアイの大統領は行政府の長として実権を有する。任期は5年。選挙は、大統領候補と副大統領候補がそれぞれペアとなり立候補し、国民が直接選挙により数組のなかから1組を選出する。
今回立候補したのは11ペア。カルテス氏とともに立候補した副大統領候補はアファラ・イタプア県知事。2位のアレグレ氏とペアの副大統領候補はフィリソラ元内相(進歩民主党)だった。
3位につけたのは、前進する国家連合(Avanza Pais)のマリオ・フェレイロ氏(元ニュースキャスター)とブリスエラ元教育文化省副大臣ペアで5.8%の得票率だった。
大統領と副大統領の他に、上院議員45人と代議員(下院)80人、県知事17人も同日、選挙された。
▼外部リンク
シュピーゲル誌(Spiegel Online)
http://www.spiegel.de/politik/ausland/