【海外】米ホワイトハウス、再集計を要求――ベネズエラ大統領選  |  政治・選挙プラットフォーム【政治山】

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
トップ    >   記事    >   【海外】米ホワイトハウス、再集計を要求――ベネズエラ大統領選

【海外】米ホワイトハウス、再集計を要求――ベネズエラ大統領選  ネット選挙ドットコム 2013年4月18日

マドゥロ暫定大統領が僅差で勝利

南米ベネズエラでウゴ・チャベス大統領の死去に伴う大統領選が14日、行われた。選管にあたる全国選挙評議会は開票率99.12%の段階で、与党・統一社会党のニコラス・マドゥロ暫定大統領(50)が50.66%を獲得し、野党候補・ミランダ州のエンリケ・カプリレス・ラドンスキー知事(49.07%)を破り当選したと発表した。

これによりベネズエラは今後6年間、故チャベス氏の社会主義的政策が継続されることとなる。マドゥロ氏は15日、首都カラカスで支持者を集めて勝利集会を開き、選挙結果の正当性を強調、19日に就任宣誓式を行うことを明らかにした。

Image:by Joka Madruga

両者の差はわずか1.59%ポイントで、カプリレス氏が勝利するには約23万5000票足りない。野党側は、選挙や集計作業で不正があったと主張して「全票が確認されるまで結果を認めない」と再集計を要求。

野党支持者も15日に集会を開いて抗議した。カラカス市内では、怒った一部の住民が、公式結果に対する不満から、スプーンで鍋をたたきながら抗議行動を展開した。

米ホワイトハウス「国民のために、賢明かつ必要な措置を」

米ホワイトハウスは、ベネズエラ大統領選の公式発表に対し15日、再集計を呼びかけた。ジェイ・カーニー報道官は、「選挙結果の僅差を考えると、重要なのは、賢明かつ必要な措置を検討することであろう」との見解を示した。

また、「再集計によって、ベネズエラ国民が選挙結果に確実に納得することができよう。決定を急ぐことは、明確で民主的な成果を望んでいる国民の期待に背くこととなる」と述べた。

米国とベネズエラの関係は緊張しており、2010年にベネズエラが米国大使の受け入れを拒否して以来、在ベネズエラ米国大使館には大使がいない状態が続いている。米国側も駐米ベネズエラ大使の査証を取り消し、米国にもベネズエラ大使がいない状態だ。

カーニー報道官は、今回の選挙結果が両国の関係修復のチャンスになるかどうかについては、言葉を濁した。

▼外部リンク

シュピーゲル誌(Spiegel Online)
http://www.spiegel.de/politik/ausland/

ツァイト誌(Zeit Online)
http://www.zeit.de/politik/ausland/

提供:ネット選挙ドットコム