[沼津市]ごみの中間処理施設で硬質プラスチックを「水平リサイクル」 (2025/4/17 株式会社ぎょうせい)
静岡県沼津市(18万9600人)は、4月、「新中間処理施設整備運営事業」に関する入札公告を行い、新しいごみ処理施設の整備・運営を行う事業者の選定を進めている。
1976年から稼働している既存の清掃プラントは建物の老朽化が進んでいることから、南海トラフ地震などの大規模災害に耐えられず、ごみ処理が滞ることが想定されている。このため市では、2008年度から新たなごみ処理施設の整備に向けた検討を進めてきた。
2024年度から始まった事業者の選定は、8月末までに技術提案書及び見積書の受付、2025年1月に落札者の決定、2月に基本協定締結、3月に仮契約締結、6月に契約締結(市議会議決)というスケジュールを予定。2029年4月頃に新施設の試運転を開始し、2030年1月頃の本稼働を目指している。
新施設では、バケツやおもちゃなどの硬質プラスチックの水平リサイクルを行うことを計画。水平リサイクルの機能を備えた新施設の整備は全国初という。さらに新施設では、環境負荷を最小限にし、効率的にリサイクルを行う仕組みを取り入れ、ごみ処理により生じる熱エネルギーを有効活用した発電も進めていく。
(月刊「ガバナンス」2024年8月号・DATA BANK 2024)
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