[山梨]水素社会実現へ向けて電力需給調整市場へ参入 (2024/6/28 株式会社ぎょうせい)
山梨県(81万2600人)は、水素社会実現に向けて、電力を水素に変換して貯蔵する技術である「P2G(パワー・ツー・ガス)システム」の開発と事業展開に力を入れている。具体的には、再生可能エネルギー分野での海外交流を深めているのをはじめ、東京都や福島県、群馬県と基本合意書を締結し、連携してP2Gシステムの導入拡大などによる水素を活用した先進モデル事業構築の取組みを展開。23年11月には、国内最大の発電会社である㈱JERAと基本合意書を締結し、再生可能エネルギー関連の技術開発を進めている甲府市内の米倉山での実証事業やP2Gシステムの展開への協力体制を構築した。
その上で県は、P2Gシステムの品質確保や研究事業の誘致拡大に向けて、23年度~24年度に総事業費3億1560万円で米倉山の研究サイト内に水素パイプラインなどの機能強化を図る水素社会実現戦略的拠点を整備する。
(月刊「ガバナンス」2024年3月号・DATA BANK 2024)
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