[鳥取県]「着床前検査(PGT-M)」費用を助成 (2023/12/4 株式会社ぎょうせい)
鳥取県(55万1800人)は、重篤な遺伝性疾患を対象とした着床前検査(PGT-M)に要する費用を助成している。
「願いに寄り添う妊娠・出産応援事業」として行っているもので、妊娠・出産を望む県民への支援が目的。PGTMとは、重篤な遺伝性疾患を持つ子どもが生まれる可能性がある夫婦が検査を希望し、医師が必要と認めたときに行われる検査。検査実施認定施設は全国に35施設あり、鳥取県では鳥取大学医学部附属病院が承認されている。
PGT-Mによって、対象疾患の原因遺伝子に病的変化があるかどうかが調べられるが、保険適用外で検査費用として1回100万円~150万円が必要となる。そこで夫婦1組につき1回、105万円を上限に費用の7割を助成することにした。
また県は、「願いに寄り添う妊娠・出産応援事業」として、妊娠・出産を望む県民への包括的な支援体制を構築するため、医療機関や県医師会、県産婦人科医会、県助産師会などによるネットワーク会議を設置。
不妊症・不育症の人への支援や出生前診断の相談支援体制、死産・流産の人への心身のケア体制、プレコンセプションケアの理解・啓発、産後ケアの推進などについて協議を進めている。
(「ガバナンス」2023年10月号・DATA BANK 2023より抜粋)
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