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[兵庫・三田市]医療圏域を越えて市民病院を再編統合 (2023/2/4 株式会社ぎょうせい

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※画像はイメージです

 兵庫県三田市(11万4200人)は、三田市民病院と同市に隣接する神戸市北区に開設されている済生会兵庫県病院を再編統合して新たな病院を整備する。22年3月の「北神・三田地域の急性期医療の確保に関する検討委員会」の報告書を踏まえ、三田市・神戸市・済生会兵庫県病院の三者で協議した結果、整備することになったもので、三田・北神地域の急性期医療の充実を図るのがねらい。

 三者で「三田・北神地域の急性期医療確保方策」を発表し、その内容を踏まえて三田市は基本的な方向性を整理した基本方針を策定した。両病院は医療圏域が異なっており、医療圏域を越えた再編統合は全国的にも例がないという。

 新病院は、三田市民病院と済生会兵庫県病院の中間地点付近の神戸域に整備し、病床規模は400~450床の予定。新病院の設置者は三田市で、済生会兵庫県病院が運営者(三田市からの指定管理を予定)となり、神戸市は北神地域の急性期医療確保のための財政支援等を行う。

 整備に当たっては、整備費の3分の2を三田市が、3分の1を社会福祉法人恩賜財団済生会支部兵庫県済生会が負担し、神戸市が用地を確保する。また、神戸市は、三田市の実質負担額のうち、救急医療及び周産期医療にかかわる病床分を対象に、両病院の入院患者総数に占める神戸市民の入院患者の割合を支援する。

 運営費は同会が負担し、三田市は救急医療や周産期医療などの政策医療等についての同会に対する指定管理料を負担。神戸市は救急医療及び周産期医療に関する収支不足額相当額を対象に、前年の神戸市民の入院患者の割合に応じて同会を支援していく。

 22~24年度に用地の調査と確保を行うとともに基本構想・基本計画を策定し、25年度以降に設計・工事を進めて、28年度の開院を目指していく。

(月刊「ガバナンス」2022年12月号・DATA BANK2022)

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