[島根・松江市]CO2削減を目指しカーボンニュートラルLNGの受け入れを開始 (2022/4/30 株式会社ぎょうせい)
松江市(20万800人)は、市ガス局とENEOSとの間でカーボンニュートラルLNGの売買に関する契約を締結し、その受け入れを開始した。
カーボンニュートラルLNGは、天然ガスの採掘から燃焼に至るまでの工程で発生する温室効果ガスを、環境安全プロジェクトにより創出された「CO2クレジット」で相殺することで、地球規模では、この天然ガスを使用してもCO2が発生しないと見なされる液化天然ガスのこと。市ガス局が購入予定のカーボンニュートラルLNGは、海外の森林保全プロジェクト由来のCO2クレジットを活用しており、採掘から燃焼までに発生するCO2を、植林や保全を行った森林のCO2吸収量で打ち消す。
CO2クレジットは、環境保全等のプロジェクトにより創出されたCO2削減効果を、信頼性の高い検証機関が認証したもの。
今回の契約では、都市ガス製造設備等で使用する都市ガス1年分に相当する量の受け入れを予定しており、約86tのCO2排出量削減に貢献するという。市では今後、CO2排出量削減に取り組む公共施設や事業所等の環境対策の一助となるよう、カーボンニュートラルな都市ガス販売の検討を進めていくとしている。
(月刊「ガバナンス」2022年3月号・DATA BANK2022)
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