中国資産家、政権内対立を米放送で暴露 株式会社フィスコ 2017年4月20日
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米国亡命中の中国人実業家、郭文貴氏が19日、米公共放送ボイス・オブ・アメリカの取材を受けた際、中国政権内の内紛を暴露した。習近平・国家主席からの間接的な指示で、王岐山・中央規律検査委員会主任らの汚職に関し、公安部次官が情報提供を命じられたなどとする内容だった。
郭氏によると、司法部門を統括する党政法委員会トップの孟建柱・書記についても同様の指示を受けた。習主席は両人を信用していないという。
放送は生放送だったが、局側の判断で一時放送が中断した。ボイス・オブ・アメリカは中断の理由を明らかにしていない。
実業家の郭氏は、コングロマリット「北京政泉控股公司」の実質的なトップ。香港蘋果日報によると、中央規律検査委員会は2013年、国家安全部・前次官への贈賄の疑いで郭氏の取り調べようとしたが、郭氏は香港経由で海外に逃亡した。中国は国際刑事警察機構(インターポール)を通じ、郭氏を指名手配している。
郭氏は現在、米国と英国を拠点としている。両国は中国と犯罪人引渡条約を結んでいないため、送還の義務はない。
【亜州IR】
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