中国旅客機が南沙諸島で試験発着、南シナ海判決直後に  |  政治・選挙プラットフォーム【政治山】

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
トップ    >   記事    >   フィスコ    >   中国旅客機が南沙諸島で試験発着、南シナ海判決直後に

中国旅客機が南沙諸島で試験発着、南シナ海判決直後に  株式会社フィスコ 2016年7月14日

関連ワード : フィリピン 中国 領土問題 

オランダ・ハーグの常設仲裁裁判所が「南シナ海での中国の管轄権を認めない」とする判決を下した直後の13日、中国は南沙(スプラトリー)諸島の人工島に建設した飛行場2カ所で、旅客機の試験発着を行った。実効支配をアピールする狙いがあるとみられている。

南シナ海の領有権をめぐりフィリピンが申し立てた裁判で、仲裁裁判所は12日、中国が管轄権の根拠とする「九段線」には国際法上の根拠がないとの判決を下した。

これを受け、中国外交部は「判決は無効で、拘束力がない。中国は判決を受け入れず、認めない」とのコメントを発表している。また、国営メディアの報道によると、南沙諸島の人工島に建設した飛行場2カ所で13日、中国の小型航空機が試験的に離着陸を行った。試験発着が行われたのは、美済礁(ミスチーフ礁)、渚碧礁(スビ礁)に造成された人工島。中国はこのほか、永暑礁(ファイアリー・クロス礁)にも飛行場を建設済みだ。

南シナ海の上空は、国際航空便の往来が世界で最も頻繁に行われているエリアの一つ。中国の国営メディアは、各飛行場の供用が開始されたことで、気象情報の提供や海難事故の救援など、各種の公共サービスを提供できるようになったと伝えている。

【亜州IR】
<ZN>

株式会社フィスコ
株式会社フィスコは、投資支援サービス等を提供するプロフェッショナル集団です。2013年4月19日に、インターネットを使った選挙活動を解禁する公職選挙法の改正に伴う新たなコンテンツ提供を発表し、各政治家の発言要約や影響分析のコンテンツ提供を開始しており、その付加価値向上に取り組んでいます。
関連ワード : フィリピン 中国 領土問題