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中国軍が南シナ海で洋上演習、仲裁判決目前の11日まで強行  株式会社フィスコ 2016年7月5日

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海洋主権の帰属をめぐるあつれきが高まっているにもかかわらず、中国の人民解放軍は今月5日の午前8時から11日午前8時にかけて南シナ海で軍事演習を展開する。中国海事局は3日、「18-11N 110-27E」「19-32N 111-21E」「18-28N 114-54E」「16-19N 112-51E」「15-57N 111-34E」の海域に入らないよう通告した。これらは海南島の東部エリアや、係争の生じている西沙(英語名:パラセル)諸島も含む。

一方、フィリピンは南シナ海9割エリアの主権を保有するとの中国の主張に抗議。オランダ・ハーグの常設国際仲裁裁判所に仲裁を求めてきた。同裁判所は今月12日に判断を下すと予告している。

こうしたなか、中国外交部の洪磊副報道局長は、「仲裁裁判所は裁判権や管轄権を持たない。フィリピン側による一方的な提訴に関しても、そもそも『国際法』の理念に反している」と主張。「第3国や機関による解決策は、いかなる場合も許容しない」と改めて強調した

【亜州IR】
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