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政治から読み解く【経済と日本株】:下地幹郎氏「異次元の金融緩和が不良債権の温床にならないか」 株式会社フィスコ 2015年2月5日
衆議院議員の下地幹郎氏が「今日の衆院予算委員会における民主党の前原誠司氏の金融政策についての指摘は面白い指摘でした。私も異次元の金融緩和が不良債権の温床にならないかということを心配しております。日銀が、GDPの8割規模の国債を引き受けているという現状がよろしくないという視点は、これから論議を呼びそうです。」とツイートしている。
3日に実施された10年物国債の入札において「不調」という結果となったことから、株式、債券市場は売り優勢の展開となった。どれだけ「不調」だったかというと、財務省が実施した10年物国債の入札で、最低落札価格は99円42銭と市場予想99円98銭前後を大きく下回った。平均落札価格は99円87銭。一方、最低落札価格は99円42銭と差(テール)は45銭(小さければ好調、大きければ不調)となった。株式市場をメインに投資されている方からすると、たったの45銭だが、前回の入札のテールは僅か3銭。この45銭というテールがいつ以来の乖離幅なのか遡ると03年7月(90銭)以来となる。
実際、1月末の日銀会合の結果発表後、債券市場は不安定な動きが続いていた。今回は「不調」という衝撃で債券先物は一気に売り優勢となり利回りは上昇した。日銀による債券市場コントロールに歪が生じているとの指摘も。5日の30年債入札は「まずまず好調」という結果となったが、債券市場の不安定な動きは続くと想定する市場関係者は少ないもよう。
<MT>
- 株式会社フィスコは、投資支援サービス等を提供するプロフェッショナル集団です。2013年4月19日に、インターネットを使った選挙活動を解禁する公職選挙法の改正に伴う新たなコンテンツ提供を発表し、各政治家の発言要約や影響分析のコンテンツ提供を開始しており、その付加価値向上に取り組んでいます。