政治から読み解く【経済と日本株】：林まさみ氏「国民の給与UPしなければ意味が無い」 株式会社フィスコ 2014年6月17日
林まさみ中野区議会議員は「アベノミクスの三本の矢とは、大胆な金融緩和、機動的な財政出動、民間投資を喚起する成長戦略ですが、最終的にきちんと多くの国民の給与がＵＰしなければ意味がない。企業だけに税を優遇し職員に残業代を払わない等、最悪の法案。このような法案を通してはならない。」とツイートしている。
先週末に新しい成長戦略の骨子が伝わったものの、市場での反応は限定的となっている。昨年6月上旬に満を持して発表された成長戦略に対して、日経平均は500円超の下落と市場は売り材料との反応を示した。今回に関しては評価が分かれており、6月末の正式発表を見極めたいとのことだ。
雇用、医療、農業の岩盤規制に対して切り込む姿勢は見せたが、それぞれ規制緩和の始まりに過ぎず、市場関係者からは「今後の進展を見ないことには買い材料視できない」との声が聞かれる。林氏の指摘通り、国民の給与UPは一部業種のみに留まっており、全体に浸透しているとは言いがたい。異次元の緩和がスタートして1年少し。給与UPの流れは金融緩和を実施して2年後との意見も聞かれるが、はたして。 ＜MT＞
-
- 株式会社フィスコは、投資支援サービス等を提供するプロフェッショナル集団です。2013年4月19日に、インターネットを使った選挙活動を解禁する公職選挙法の改正に伴う新たなコンテンツ提供を発表し、各政治家の発言要約や影響分析のコンテンツ提供を開始しており、その付加価値向上に取り組んでいます。
