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イタリア、マッタレッラ新大統領が就任 「平和で自由な社会を構築したい」  ネット選挙ドットコム 2015年2月5日

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665票を獲得し、大統領に選出

イタリアのナポリターノ大統領(89)は高齢を理由に1月14日、辞任を表明。その後任を決める合同会議で1月31日、セルジョ・マッタレッラ憲法裁判事(73)が新たに大統領に選出された。

マッタレッラ氏は、レンツィ首相が率いる中道左派・民主党(PD)から擁立され、約3分の2の票を集め当選。第12代大統領として、2月3日に就任した。

合同会議は、イタリア上下両院議員と州代表からなる1009人で構成され、665票を獲得。2位につけたのは、野党・五つ星運動に擁立された元裁判官のフェルディナンド・ インポシマート氏で、127票を獲得した。

野党・北部同盟の候補者でスタージャーナリストのヴィットリオ・フェルトリ氏は46票を獲得。105票は白票だった。

ローマ法王も祝福

当選したマッタレッラ氏はイタリア南部シチリア島パレルモ生まれ。国際的にはあまり知られていないが、国内では長い政治経歴を持つ。1998~99年まで副首相を務め、その後、国防相に就任。2011年から憲法裁判事に。

1980年にシチリア州知事だった兄をマフィアに殺害されてからは、組織犯罪との闘いに打ち込んでいる。

マッタレッラ氏の当選を受けて、レンツィ首相やローマ法王フランシスコ 、ヨアヒム・ガウク独大統領、ジャン=クロード・ユンケル欧州委員会委員長、ウラジーミル・プーチン露大統領らが祝福した。

就任宣誓式でのスピーチ

2月3日、ローマ中心部のイタリア下院で就任宣誓式が行われ、マッタレッラ氏は、経済や社会の立て直し、マフィアや腐敗と闘うことを誓い、また、国際テロによる自由、民主主義、寛容、共存に対する攻撃に国際社会が一丸となって取り組むよう呼びかけた。

さらに、異なる文化や宗教、政治的信念などで区別せず、若者や高齢者、女性や男性すべてが、平和で自由に暮らせるような社会を築いていきたい、という考えを示した。

(画像はイタリア大統領府ニュースより)

▼外部リンク

ツァイト誌:Richter Mattarella Italiens neuer Präsident
http://www.zeit.de/news/2015-01/31/31080807

イタリア大統領府 ニュース:大統領就任式
http://www.quirinale.it/elementi/363

提供:ネット選挙ドットコム

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