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【経済】中国、産業用ロボット購入数で世界一に、「ロボット大国」日本にとっては追い風  ニュースフィア 2014年6月5日

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 2013年、中国は産業用ロボットを36,560台購入し、初めて日本を抜いて世界最大のロボット需要国となった。国際ロボット連盟によると、中国のロボット購入数は、2012年比60%近く拡大し、日本(26,015台)とアメリカ(23,679台)を抑えて、世界一となった。

 かつては「世界の手労働工場」だった中国が、ロボットの購入を伸ばしている背景には何があるのか。

【急速に発展する中国ロボット市場】
 人件費の高騰と、他の発展途上諸国との熾烈な競争のため、中国はロボットに目を向けざるを得なかった、とシンガポールのメディア『Today Online』は指摘している。

 国際ロボット連盟によると、2000年から2013年にかけて、中国のロボット購入は、毎年平均36%増加している。2012年の時点で、中国は、製造業界の雇用者数10,000人につき23台のロボットしか保有していなかった。これに対して、韓国は10,000人当たり396台である。中国のロボット市場の拡大は続く、と台湾のメディア『Want China Times』は予想している。

 スイスのABB社のロボット担当は、急速な発展を見せる中国のロボット市場に関し、「これから数年のうちに、二位、三位をかなり引き離すだろう」と述べた、と『Today Online』は報道している。

【オートメーション化を図る自動車産業の影響】
 中国におけるロボットの需要拡大は、多国籍自動車企業によるところが大きい、とフィナンシャル・タイムズ紙は指摘している。中国の自動車産業は世界一の規模を誇り、国内におけるロボット需要の60%を占める。

 自動車産業以外にも、ロボットの利用分野が広がっている。2011年、アップルの製造受託会社であるフォックスコンは、3年後までに、作業員の代りに百万台の「ロボット軍隊」を導入すると公言した、と同紙は伝えている。ロボットの機動性や人工知能等の技術革新が進むにつれ、中国のロボット需要は増加していくだろう、と国際ロボット連盟は予想している。

【『ロボット大国』日本】
 スイスのABBやドイツのクーカなどのロボット・メーカーが覇を競う中、中国市場で圧倒的な強さを誇るのは、ファナックなどの日本企業である。2013年、中国が購入したロボットの半数は日本メーカー製であった、とフィナンシャル・タイムズ紙は指摘している。

 中国のロボット市場が急速に拡大を見せる一方で、2012年、日本には310,000台以上の産業ロボットがあり、世界最高数を誇る。それに対し、中国には96,000台しかなく、アメリカでさえ168,000台にすぎない、と同紙は結んでいる。

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提供:ニュースフィア

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