【選挙】滋賀県知事選、嘉田由紀子知事が不出馬を表明 「知事としての責任を全うした」 ネット選挙ドットコム 2014年5月9日
嘉田由紀子知事、3選不出馬
任期満了に伴い6月26日告示、7月13日投開票される滋賀県知事選。現職の嘉田由紀子知事(63)は7日、大津市内で行われた集会で出馬しないことを正式に表明した。嘉田氏は「知事としての責任を全うした」とし、2期での引退を決意。
今後は、立候補に意欲を示す民主党県連代表の三日月大造衆院議員(42)を支援する考えだという。また、滋賀の「草の根自治のDNA」を守り、発展させるため、党派をこえた政策集団「チームしが」を発足させる予定だ。
公約実現に達成感
嘉田氏のオフィシャルウェブサイト「かだ由紀子と歩む会」で発表した「嘉田由紀子から皆さまへ-大切なメッセージ」によると、3選不出馬の理由について、栗東新幹線新駅やダム建設など高コスト体質の公共事業に歯止めをかけ、若者や女性のサポート、地産地消型再生可能エネルギーの推進など、公約を実現したことへの達成感を挙げている。
また、高い医療福祉介護の充実や在宅看取りの「滋賀モデル」の創出や琵琶湖再生計画など、滋賀県の発展へ向けて布石を打つことができたことも挙げられた。
2人が立候補を表明
嘉田氏は京都精華大学人文学部教授や琵琶湖博物館研究顧問などを歴任後、2006年の知事選で「もったいない」をスローガンに、新幹線新駅やダムの建設中止を掲げ、初当選した。2010年の選挙では過去最多である約42万票を獲得し、再選された。
これまでに県知事選に立候補を表明しているのは、自民、公明両党が推薦する元内閣参事官の小鑓(こやり)隆史氏(47)と、共産党が推薦する党県委員会常任委員の坪田五久男氏(55)。
▼外部リンク
オフィシャルウェブサイト「かだ由紀子と歩む会」
http://kadayukiko.net/