【海外】「韓国は三流国」、「国が沈む」、「集団メンタル崩壊」…現地メディア、客船沈没事故受け自虐的に ニュースフィア 2014年4月22日
16日午前8時58分頃、韓国の大型旅客船セウォル号が、珍島郡の観梅島沖海上で転覆し沈没した。セウォル号には、一般乗客108人、乗務員29人のほかに、修学旅行中の韓国の高校2年生325人と引率教員14人の総計476人が乗っていた。
21日午前までに、174人が救助され、64人が死亡、238人の安否が不明となっている。
事故の詳しい原因については現在調査が行われているが、事故発生時に操船を行っていたのは、経歴の浅い26歳の3等航海士だった。そして、船長と乗組員は、最後まで船内放送を続け遺体で発見された1人を除いて、事故発生後間もなく脱出した。救助された乗客によると、乗組員による避難誘導は行われなかった。
被害者家族の怒り
韓国のコリア・タイムズによれば、20日の朝、100名を超える被害者の家族たちが朴大統領に会おうと、事故現場に近い珍島から本土に向かう橋を渡ろうとして、警官隊に行く手を阻まれたという。彼らが政府に対して抱える怒りは次のようなものだった。
政府は緊急事態に対処する上で深刻な機能不全に陥り、捜索・救助活動を誤った。そして、政府は今現在どんな捜索・救助活動が行なわれているのか正確に知らせようとしない。さらに、政府が事故当日に発表した生存者数は過大なもので、その後それは訂正され続けている。
セウォル号船長のような人物はごまんといる
韓国の朝鮮日報の社説は以下のように指摘する。
「今回の事故について、海外の専門家たちは『常に最悪の状況を考える』というマニュアルを無視した船長が、早い段階で楽観視していたことが悲劇を招いた、と指摘している。そのために『船内で待機するように』という指示を出し、その指示に従った純粋な高校生たちを死に追いやったのだ」
「今、韓国社会の安全に責任を持つべき地位に、セウォル号の船長のような人物がいくらでもいる」
韓国は三流国家レベル
韓国の中央日報も社説で次のように分析している。
「韓国社会は今、『集団アノミー』または『集団メンタル崩壊』に陥ったも同然だ。みんな魂の抜けた状態だといっても過言でない。政府は信頼されず、怪談は乱舞し、疑惑は増幅している」
「一国のレベルと能力も災難と困難が迫った時に分かる。韓国のレベルは落第点、三流国家のものだった。あたかも初心者の三等航海士が操縦したセウォル号のように、沈没する国を見る感じであり、途方に暮れるしかない。私たちの社会の信頼資産までが底をつき、沈没してしまったも同然だ」
正面からの政府批判があまりみられない韓国紙だが、今回の事故の対応については激しく批判。上記のような過激な文言も交えて問題提起を行っている。