【都知事選】舛添要一氏の出馬会見全文(2014/1/14)  |  政治・選挙プラットフォーム【政治山】

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
トップ    >   記事    >   【都知事選】舛添要一氏の出馬会見全文(2014/1/14)

東京都知事選挙2014

【都知事選】舛添要一氏の出馬会見全文(2014/1/14) (2014/1/24 政治山)

関連ワード : 東京 都知事選2014 

東京都知事選挙2014

 舛添要一氏(65)が14日、東京都庁で記者会見し、2月9日投開票の東京都知事選挙(23日告示)への立候補を正式に表明しました。舛添氏の冒頭の発言は以下の通りです。

◇        ◇        ◇

 どうもみなさんこんにちは、舛添要一です。

―音声中断(20秒程度)―

 おそらく聖火ランナーになれたんだろうと思ってますが、まあ仲間が、私の地元の福岡県北九州市が聖火のこのコースに当たってましたんで、私の中長距離の仲間が走るのを応援したのを覚えてます。私も、一所懸命オリンピックに触発されて練習しまして、翌年インターハイに出ることができました。そういう個人の思い出とともにですね、本当にこの東京オリンピックの後に、素晴らしい日本になったな、豊かになったな、明るくなったな、そういう思いがあります。この日本てのは20年間デフレで非常に暗い、あんまりいいニュースなかったな、だけどあと6年後にオリンピック、パラリンピックがあるということでですね、これを目標にちょっと明るい東京、明るい日本にしようじゃないか、こういう思いがあります。

 かつてはペリーがやってきた、それで外圧ということで日本は変わった。1945年は戦争に負けた。マッカーサーやってきた。それで変わった。だけどそういう戦争に負けるとか、ペリーの砲艦外交とかいうことじゃなくて、オリンピック、パラリンピックってものすごい明るい内容で日本が変えられる。これ非常に喜ばしいことだと思っております。

 ただ、あの3.11。この大震災、津波。私は東北地方、何度も足を運びました。大変悲惨な状況だ。もし東京にあれぐらい大きな地震や津波がやってきたらどうするんだろう。最悪の事態を考えればオリンピックの最中に、ああいう、大災害が起こったらどうするんだろう。私は危機管理というのは、最悪の事態を考えて備える。東京をですね、災害に負けない都市にするんだ。そういう思いでハード。ソフト含めて防災、ということに全力を挙げる。世界中からアスリート含めてお客さん来られている時に、そういうことがあってはいけません。首都高速なんかを見ていますと、ひび割れがきている。やっぱりこれは直さないといけないんじゃないか。東京五輪、という大きな目標があれば全力を挙げてこの東京を改造する、ということができると思います。

 それからやっぱり青山通りっていうのは、毎日のように私も移動に使っておりますけれども、あんな素晴らしい道路が東京にできました。新幹線もこれ東京オリンピックがきっかけでした。で、まだまだ東京を変えていい所がたくさんあると思いますね。本当のおもてなしというのは、「やっぱり素晴らしいなぁ、この街は。人々の心も素晴らしいし、東京来てよかったな」こう思える様な街づくり、これはやっぱり防災ということをやらなければいけないと思います。

 それから、3番目にですね、力を入れたいのは、なんと言っても「社会保障」です。私の政治の原点は母親の介護だったんで、本当に苦労しました。だから、家族も大変だし、例えば認知症にかかられるお年寄りも大変なんで、厚生労働大臣になりましたから全力挙げて医療・介護・年金、それから雇用、取り組んで参りました。東京は高齢化が非常に、急速に進んでいます。だから施設特養の問題も老健の問題もあるし、それから、やっぱり働いている現役の皆さんが親の介護で仕事できない。こういう深刻な状況は、一都民としても、また、厚生労働大臣として行政の長として、その仕事をやらせていただいた経験からも、非常に深刻に考えておりますので、本当に東京に生まれてよかったなあ、子供たちがそう思えるような東京。そして、生き生きと働いていけるような東京。そして、年を召されて、医療介護必要になっても、本当に十分なケアができる。私は東京っていうのは素晴らしい、医療技術が集積していると思いますから、社会保障を充実させる。そういう東京にするんだということを、厚生労働大臣としての経験を生かしてやっていきたい、と思っております。

 今、雇用の問題を申し上げましたけど、やっぱりみんなが、仕事を持って生き生きと働ける東京っていうのが必要なんで、なんとしても経済を良くするんだと、まず東京が日本の経済を引っ張っていく。幸いアベノミクスで、株価含めて景気が上向きになっています。だけどもっともっと色々なことをやらなければいけない。それは成長戦略だと思います。成長戦略をどうしてやるのか、人材も、技術も、産業も、素晴らしいものが東京に集積していると思います。幸い先般国会で、特区、特別区ですね、特区の法案が通りました。私は東京を特区にして、色んな規制、がんじがらめで大きな仕事ができない所を、特区は自由にやっていいんだと、東京が先鞭をつけるんだと、そういう思いで、これは政府のご協力もいただきながら、東京から新しい試みをやってみませんか。これだけの人材がいて、これだけの技術があったら、必ず成功すると思います。

 やっぱりみんな豊かになって、経済良くなって、それじゃなければ、オリンピックで、パラリンピックで、多くの人を迎えられないと思います。私は厚生労働大臣の時に、パラリンピックの担当をいたしました。オリンピックの選手とパラリンピックの選手が同じゴールドメダルを取っても、報奨金が違うって何とかならないのかねって一所懸命上げる努力をして、皆さんのお力で段々近づいてきてますけども、本当にパラリンピック、それからスペシャルオリンピックも別途ありますけれども、心身に障害を持たれた方が本当に生き生きやっている。これはね、夢と希望、本当に多くの国民に与える、と思いますので、オリンピック、パラリンピック、これの成功に向かって、色んなことをやりたいと思っています。

 そして私が一番心配してますのが、自分がランナーとして、陸上競技の選手として、あの夏の暑い東京でマラソンやって大丈夫かな、というのは、世界一流のマラソンランナーが走って事故でもあると大変ですから、やっぱりそのためにもですね、なるべく、東京の空気を良くしたい。だから渋滞を無くす。不要不急の車を使わないで済むように、例えば自転車レーンっていうのをもっと充実した方がいいんじゃないかな。ヨーロッパでの生活が長いんですけれども、もうヨーロッパ先進国っていうのは車と自動車と歩行者のゾーンがしっかりしてて、個人の立場に立って言うと、自転車通勤通学すると、健康のためにもいいし、ガソリンも使わないし、お金も使わないし、そして東京の空気をきれいにする。色々難しい問題解決しないといけない問題があると思いますけれども、例えばそういう発想を持って、やって、夏のオリンピックであっても、快適な環境で、例えばマラソンランナーが東京を走ることができる。そういうことができるように、考えております。

 そして、やっぱり世界一の東京を目指すんだと。都市のランキングでニューヨークとかパリとかロンドン、そして東京も上の方に入ってますけども、ロンドンオリンピックのおかげでロンドンの地位が上がったんですね。私はこれだけ素晴らしい東京の街が、みんなで世界一の都市を目指して頑張ろうじゃないかと、世界一の東京をつくるんだと、史上最高の東京オリンピック、パラリンピックにするんだ。そして、どこよりも先駆けて、東京から日本を変えていく。東京から世界を変えていく。こういう思いで、大胆に政策をやっていく。そして、これは、都知事1人でできる話ではありません。都議会の皆さんのご協力をいただいて、都民の皆さんのご協力をいただいて、そして、全国民の協力をいただいて、オール東京で、オールジャパンでやって、初めて輝かしい成果が生まれると信じておりますので、皆さんの素晴らしい意見に耳を傾けて、そしていい意見は採用する。きちんと、都民との対話、都議会との協力、こういうことを踏まえた上で、最終的な責任は私が負った上で、判断いたしますけれども、しかしみんなの力でやれば、これだけ素晴らしい東京都民、これだけ素晴らしい日本国民がいるわけですから、必ずこういう政策は実現できると信じてますので、この政策を掲げて、政策を中心に正々堂々と、都知事選挙を戦って、有権者の皆さん方、都民の皆さん方の信を問いたい。そう思っております。

 以上が私の政策でございます。ありがとうございました。

◇        ◇        ◇

特集:東京都知事選挙2014
東京都知事選挙の選挙情報(1月23日告示、2月9日投開票)

関連ワード : 東京 都知事選2014