【選挙】山口県知事が辞表提出、自民が総務官僚擁立へ ネット選挙ドットコム 2014年1月17日
昨年10月から入院している山口県の山本繁太郎知事が、同県内の病院で、柳居俊学山口県議会議長に辞表を提出した。
山本知事は国土交通省の審議官などを経て、2012年7月の知事選で初当選したが、選挙直後から入退院を繰り返していた。入院日数は506日(1月9日現在)にも及び、在任期間の2割弱に達する。詳しい病状は明らかにされていないが、面会した柳居議長によれば、健康状態が思うように回復しないことを辞職の理由にあげているという。
さらに入院が長引けば、県政運営に支障が出ることは必至。とりわけ今回の入院は、新年度の予算編成や人事・組織編成など重要な時期にまで重なっており、仮に予算編成が遅れるようなことがあれば、県民への影響は避けられないと判断したもよう。知事選が行われる日程と、新年度予算を審議する議会開会の日程を考えると、今が最後のタイミングだった。
山本知事の辞表提出を受け、自民党山口県連は、総務省財政課財政企画官の村岡嗣政氏を擁立する方向で最終調整に入った。自民党山口県連は、昨年から、水面下で同県出身の複数の官僚らと接触。後継候補の選定を進める中で、若くて、地方行政にも精通している村岡氏が浮上したという。近く正式に出馬を要請する。
村岡氏は山口県宇部市出身。東大経済学部を卒業後、1996年に旧自治省に入省し、広島市財政課長や高知県財政課長、総務省財政課理事官などを歴任した。
また、共産党も候補の擁立を進める考えを明らかにした。
知事選は、地方自治法によれば、議長が県選挙管理委員会に知事の辞職の申し出を通知してから50日以内に行われる。現在のところ、2月6日告示、23日投開票の日程が有力。
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