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【選挙】京都府知事選 早くも前哨戦がスタート  ネット選挙ドットコム 2014年1月15日

「非共産対共産」の構図が固まる

4月6日投開票の京都府知事選で、立候補を表明している2氏の動きが、年始から活発化している。「非共産の現職対共産の新人」という構図が固まりつつある中、東京都知事選の影響を警戒する声もあり、今後の行く末には目が離せない。

4選を目指す山田啓二知事は、連合京都の「新春旗開き」に出席。推薦状を受け取り「正規雇用拡大など雇用の安心を作り、働く人たちが未来に希望を持てる京都を作っていきたい」と述べた。

また、推薦を受けている自民党府連の新年懇親会にも出席し、協力を要請。「府民の安全安心を守るため、一体となって戦いたい」と話した。伊吹文明衆院議長や谷垣禎一法相をはじめ、自民党の国会議員や地方議員など約250人が集まった。

山田氏を巡っては、民主、公明両党も、支援する方針を固めている。府議会最大会派の自民党は「自公中心で選挙を進める」としており、今後さらに、各党間の調整が本格化するとみられている。

一方、新人の尾崎望氏の事務所開きには、共産党の国会議員や関係者ら約300人が出席。尾崎氏は「社会保障を破壊し、憲法をじゅうりんする自民党政権の暴走に、府民の立場に立ってはっきりともの申す府政に転換したい」「山田府政の12年間で公務員が減らされ、学校の統廃合が進んで、地域から安心の生活が奪われた。府民の生活第一の府政を作り上げたい」と述べた。

すでに同氏は、府内各地で幅広い層の府民と懇談する「タウンミーティング」を開催するなど支持拡大に動いている。

都知事選の「脱原発」に警戒感

こうした中、2月9日投開票の東京都知事選に細川元首相が立候補し、国民的人気が高い小泉純一郎元首相と脱原発で連携する可能性が現実化し、原発問題が再び大きな争点になることが「府知事選にも影響するのでは」との声も出始めた。

ある自民党の関係者は「昔の名前で出ている人が新聞の1面トップを飾っているが、デフレ経済の大本を作った方々が今更出てくるなんてありえない」と不快感を示した。「都知事選が府知事選に影響しないよう態勢を固める」との声もある。

一方、共産党側は「細川氏の思惑はともかく、原発ゼロを願う世論が高まっていることの表れだ。都知事選で『脱原発』への関心が高まることで府知事選の注目も集まる」とし、脱原発を掲げる尾崎氏に有利に働くとの見方を示した。


▼外部リンク

山田 啓二 ホームページ
http://www.yamadakeiji.com/

尾崎 望 ホームページ
http://kyoto-yonaoshi.jp/

提供:ネット選挙ドットコム