【社会】早ければ2015年にも?アマゾン無人飛行機での配送構想 実現への課題とは? NewSphere(ニュースフィア) 2013年12月4日
1日、インターネット小売大手アマゾン・ドットコムの最高経営責任者、ジェフ・ベゾス氏は出演したCBSのテレビ番組で無人飛行機での配送計画を発表した。「オクトコプター」という半径10マイルまでの配送が可能な無人機を使用、30分以内に発注者へ配送するもの。「プライムエア」というこの構想では、5ポンドまでの荷物を運ぶことができる予定だという。同氏によると、これは同社が扱っている86パーセントの荷物に相当することを海外メディアは伝えている。
同氏は、自社のサイト上で謳っている2015年の実現は難しいとしながらも、実用試作機の映像を公開したことをNBCが報じている。技術面は整っており、残すところ品質管理と連邦航空局(FAA)の承認だという同氏の発言を同メディアが伝えている。
アマゾン構想実現の問題点は?CNNが取材
「難しい部分は冗長性と信頼度、そして受け取りまでの間、着地できないというシステムに関して」とのベゾス氏の発言をNBCは伝えている。
CNNはMITの航空宇宙工学担当教授で海軍初の女性パイロット、ミッシー・カミングズ氏の見解を紹介している。同氏は無人機による配送の3つの問題点に関して言及している。1つ目はバッテリーに関してだ。「オクトコプター」サイズの無人機のバッテリーは30分程で、荷物の重さがあるため、より短時間の稼働となる点を指摘している。2つ目はアマゾンが言及していない銃撃や盗難等の安全性に関する懸念。3つ目は豪雨や雪等の悪天候に対応できるか検討すべきだという見解を同メディアは紹介している。
構想実現への超えるべき「壁」、FAAの規定とは?
ベゾス氏の、FAAの規定の承認さえ通れば2015年の早い時点での構想実現が可能、との発言をNBCは報じている。
しかし先月、FAAは現状報告書で「無人機の安全統合はかなり難しい」との報告をしていることを同メディアは伝えている。FAAの計画では無人航空機の飛行認証規定の公開は2017年で、完了は2026年との見込みだ。無人航空機システムに関連する職員の認証と訓練の安全審査、ネットワークと通信の弱点への取り組み、複雑に混み合った防空と領空域認識能力の維持強化を含む国家安全保障があることを同メディアは報じている。
実現するには様々な壁…ニュースに寄せられたコメントは?
このニュースに関して、CNNにはさまざまな意見が寄せられている。
・有効利用されている無人航空機は見たことがあるけど、見るとぞっとするよね。
・テロリストにハイジャックされないといいんだけど…
・複雑だし、現実的ではないんじゃないかな。
・他の人が買ったものや高価なものを撃つ人たちがいるんじゃないのかな。