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「日本最大の政策コンテスト」マニフェスト大賞。今年は6月から応募開始! (2024/6/12 江東区議会議員/マニフェスト大賞実行委員長 鈴木綾子)

 マニフェスト大賞の応募が6月からはじまります。マニフェスト大賞は、地方自治体の議会・首長等や地域主権を支える市民等の優れた活動を表彰する日本最大の政策コンテストです。2006年からはじまり、今回で19回目を迎えます。

マニフェスト大賞とは?

 東京都江東区議会議員の鈴木綾子です。

 昨年(第18回)に引き続き、第19回マニフェスト大賞実行委員長を務めさせていただいております。
 いよいよ6月1日からマニフェスト大賞の応募期間がはじまります。応募締め切りは7月31日。1ヶ月前倒しとなりました。

マニフェスト大賞2024

 本記事では、マニフェスト大賞の応募開始を機に、これまでの歩みや新しい取り組み、応募することのメリットなどを皆様にお伝えしていきます。

 マニフェスト大賞は、地方自治体の議会、首長、市民等による優秀な取り組みを表彰・発表するものです。

 日頃、注目されることが少ない地方議会・議員、地方政治の良い取り組みに光を当てることで、それらを担う人たちの活力になり、地方から政治を変える原動力となるために2006年に作られました。現在では地方議会、議員、首長のみならず、幅広い年代や立場の市民の皆さんの優れた取り組みの受賞も目立ち、裾野が広がってきています。

 応募件数もここ数年は3000件を超えるなど、名実ともに、「日本最大の政策コンテスト」として認知されるようになりました。

 マニフェスト大賞は、次回で20回の節目を迎えることとなり、大規模なリニューアルを予定しております。今回(19回)もそれに先駆けて受賞部門の見直しや、「インターネット投票特別賞の創設」など、新たな取り組みもスタートします。

 今回も多くの皆様にマニフェスト大賞の存在を知っていただき、優秀な取り組みをご応募していただきたいと考えています。

マニフェスト大賞 集合写真

 マニフェスト大賞に応募することのメリット

(1)自分や所属している議会・団体の活動や成果を振り返り、棚卸しする機会になる

 地方議員仲間の皆様の多くは、4年ごとの選挙の前に自分自身の政策を振り返り、レポートやホームページなどにまとめたり、有権者への報告を行ったりしていると思います。

また、市民団体などで活動されている方も、定期的に活動報告をされていらっしゃることでしょう。

 マニフェスト大賞の応募を通じ、1年ごとに取り組みをまとめていくことで、自分自身の活動の振り返りにもなり、自分自身の政策実現の過程をレビューすることにもつながります。

 私自身は、マニフェスト大賞に個人として2回の受賞歴(第8回・第16回)があります。いずれも日々の議員活動の中で行なっている政策提言や情報発信手段などの取り組み事例を年単位でまとめ、応募したものが受賞につながっています。
(私の受賞事例については、2023年の記事をご覧いただけると嬉しいです)

 受賞団体の過去の事例をみても、マニフェスト大賞応募を通じた「活動の棚卸」を繰り返すことで、優秀な取り組みとして認められ、事例が全国に水平展開されていく好循環が広がっていることが実感できます。

「こんな取り組みは誰でもやっているのではないか」

「マニフェスト大賞に応募するにはまだ早い」

そんなことはありません。

 気づいたこと、工夫してきたこと、ご自身が当たり前のように行ってきたことも、他にはない、優秀な取り組みとして受賞した事例が多くあります。みなさんが行ってきた取り組みを、ぜひ、ご応募し、全国の仲間達と共有していきましょう。

(2)全国の優秀な取り組みを知り、TTPする機会に!

 マニフェスト大賞に応募すること、プレゼン研修会や「地方議会サミット」など各種の勉強会、研修会を通じて全国の優秀な取り組みを知り、シェアし、優秀な取り組みをTTP(徹底的にパクる)ことは、地域を良くしていくことやご自身の成長につながります。

 マニフェスト大賞は、約20年間の歴史の中で、「つながる・シェアする・TTPする」ことで、地方から善政競争の輪を広げていくコミュニティの場としても成長を続けてしました。

 みなさんもぜひ、参加者と励まし合い、切磋琢磨することができるマニフェスト大賞の輪に加わって頂けると嬉しいです。

第19回マニフェスト大賞、新しくなった、4つの応募部門のご紹介。

 「インターネット投票特別賞」も新設!
 今回のマニフェスト大賞では、部門の見直しも行いました。各賞の概要と応募対象者についてご紹介します。

部門紹介

 

1 ローカル・マニフェスト部門(首長、議員・会派)

 分権自立、生活者起点の視点で作成された優れたローカル・マニフェストを表彰する。マニフェストそのものの出来栄えに加え、ローカル・マニフェスト基づいた活動、ローカル・マニフェストの検証・改善を繰り返すマニフェストサイクルの促進などを評価します。

2 シティズンシップ部門

 投票啓発を含むシティズンシップ推進に関する取り組み、こども・若者の意見創出、意見反映、市民マニフェストなどの取り組みを表彰します。

3 議会改革部門 ※議会(委員会、議長名、事務局含む)のみ

 議会、議会事務局またはその双方による、住民福祉の向上に寄与するための取り組み、議会の機能充実の取り組み、市民の参画や政策形成サイクルを議会運営上のシステムとして確立している取り組みなどを表彰します。

4 政策・まちづくり部門

 議員、首長、市民、メディア、民間などあらゆる主体が対象。地域課題を的確に捉え持続可能な地域を築くため、解決に向けた成果を生み出している優れた取り組みや、新規性や独創性にとんだ優れた取り組みを表彰します。評価にあたっては、既存の枠組みや国の支援に依存するのではなく、地域が主体的、前向きに取り組む姿勢を重視します。

・グランプリ

 各部門の最優秀賞受賞作の中から、その年の世相や社会状況を鋭敏に捉え、問題に対する解決プロセスとして最も優れているものに決定します。

「インターネット投票特別賞」を新設!

 「関わる人を増やしてより多くの人にマニフェスト大賞を知ってもらう」 ことを目的にし、マニフェスト大賞の「エリア選抜」(優秀賞除く)の中からインターネット投票を行います。マニフェスト大賞優秀賞は審査員が選びますが、インターネット投票は一般の投票により受賞作品が決まります。

 「みんなが選ぶマニフェスト大賞」の新たな取り組みにもご期待いただき、ぜひエントリーいただけると嬉しいです。

「マニフェスト大賞 なんでも相談会」にぜひご参加ください!

 マニフェスト大賞への応募方法が分からない、ご自身の活動・取り組みがマニフェスト大賞に応募できるのか、などの疑問にお答えする「マニフェスト大賞なんでも相談会」をオンライン(zoom)で開催しています。

 応募開始の6月から7月にかけて複数回開催予定です。全国のマニフェスト大賞実行委員会のメンバーが、親身になってご相談に応じますので、ぜひお気軽にご参加ください。

 マニフェスト大賞なんでも相談会の開催日程、詳細が決まり次第、マニフェスト大賞ホームページや各種SNSなどでご案内いたします。

▼【開催予告】「マニフェスト大賞 なんでも相談会」

日時: 6月13日(木)(第1回目)/6月30日(日)(第2回目))
会場:オンライン(Zoomを使用します)
参加費:無料
申込:https://maniken.jp/manifestoawards2024/ より
主催:マニフェスト大賞実行委員会
※マニフェスト大賞の審査そのものに影響するものではありません。
(審査に関わる部分にはお答えできないこともありますのであらかじめご了承ください)

マニフェスト大賞 なんでも相談会

第19回マニフェスト大賞への多くの皆様へのご応募をお待ちしております!

マニフェスト大賞 ホームページはこちら

鈴木綾子 江東区議会議員■鈴木綾子(すずき あやこ)プロフィール
江東区議会議員。2011年初当選。現在4期目。
成城大学文芸学部卒。早稲田大学大学院修了。江東区豊洲在住。NTTドコモ出身。
「働く世代のワークライフバランスを応援します!」をキャッチフレーズに、保育、子育て支援、介護などの政策に注力。
対話型の区政報告座談会「あやこcafe」を毎月開催。(2024年5月現在157回)
マニフェスト大賞は第8回 (2013年)、第16回(2021年)の2回個人受賞。
そのほか団体受賞も多数。
第18回(2023年)、第19回(2024年)マニフェスト大賞実行委員長。

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■早大マニフェスト研究所とは
早稲田大学マニフェスト研究所(略称:マニ研、まにけん)。早稲田大学のプロジェクト研究機関として、2004年4月1日に設立。北川正恭(元三重県知事)が顧問を務める。ローカル・マニフェストによって地域から新しい民主主義を創造することを目的とし、マニフェスト、議会改革、選挙事務改革、自治体人材マネジメントなどの調査・研究を行っている。
関連リンク
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Twitterアカウント(@wmaniken)