マニフェスト大賞を通じて日々の活動をアップデート! 〜マニフェスト大賞応募のススメ〜  |  政治・選挙プラットフォーム【政治山】

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マニフェスト大賞を通じて日々の活動をアップデート! 〜マニフェスト大賞応募のススメ〜 (2023/6/30 江東区議会議員/マニフェスト大賞実行委員長 鈴木綾子)

 マニフェスト大賞の応募が7月からはじまります。マニフェスト大賞は、地方自治体の議会・首長等や地域主権を支える市民等の優れた活動を表彰する日本最大の政策コンテストです。2006年からはじまり、今回で18回目を迎えます。

マニフェスト大賞とは?

 第18回マニフェスト大賞 実行委員長の江東区議会議員 鈴木綾子です。

 マニフェスト大賞は、地方自治体の議会・首長等や地域主権を支える市民等の優れた活動を表彰する日本最大の政策コンテスト。2006年からはじまり、今回で18回目。

 いよいよ7月1日から8月31日までの応募期間が始まります。 今年はローカルマニフェスト 20周年の節目であり、統一地方選挙も行われたことから、多くの優秀な事例の応募を期待しているところです。

 マニフェスト大賞の応募は、自分自身の活動を振り返り、全国の仲間たちと優れた政策を共有する機会として意義があります。

 昨年の第17回大会では、史上最多の3133件の応募がありました。 議員や首長などの「政治家」だけでなく、市民や組織など、多様な主体の方々が応募することによって「善政競争」に参加しています。

 この記事では、マニフェスト大賞に応募することの意義のほか、私自身の受賞事例や相談会の詳細もご紹介いたします。 ぜひ最後までお読み頂けると嬉しいです。

マニフェスト大賞応募の意義

 私は、夏ごとに議員活動や情報発信、政策進捗を振り返り、継続中の取り組みや新たな挑戦を棚卸しし、マニフェスト大賞に応募しています。これは私自身の議員活動の質の向上とやる気の源となっています。

 毎年の応募は、議員力の向上のみならず、議会、所属されている活動団体などのバージョンアップにも有効です。

マニフェスト大賞を通じて日々の議員活動をアップデート!
〜私自身の受賞事例から〜

 私自身は、マニフェスト大賞を議員初当選時から、毎年継続的に応募し、2度の優秀賞を個人受賞しています。

 よく、「応募するとどんないいことがあるの?」「毎年応募することに意味はあるの?」と聞かれることが多いので、私自身の事例を紹介いたします。

(1)ICTとリアルコミュニケーションの融合による、新しい政策提言サイクルの実践(第8回マニフェスト大賞 優秀ネット選挙コミュニケーション戦略賞・審査員特別賞:2013年)

毎月開催している区政報告座談会「あやこcafe」

毎月開催している区政報告座談会「あやこcafe」

 

 インターネットでの情報発信、区政報告会「あやこcafe」などの日頃の議員活動における、コミュニケーションの手法について応募し、「優秀ネット選挙・コミュニケーション戦略賞」と、同部門の「審査員会特別賞」の2部門を受賞しました。議員活動3年目、応募3回目での受賞です。

 「SNSやチラシ、区政報告会などを活用した情報発信や対話を継続し、政策実現に繋げていく仕組みを作った」という現在では当たり前の取り組みを、当時では斬新なものとして評価していただきました。議員活動13年目となった今でも継続しており、小さな取り組みの積み重ねを認めていただけることを実感することができました。座談会「あやこcafe」はこれまでに145回開催しています。

 2021年からは、「あやこcafe」に加え、インターネットラジオstand.fmとYou Tubeによる耳で聴く情報発信「ほぼ週刊あやこcafeラジオ」を週1回配信しています。この取り組みも第17回マニフェスト大賞でエリア選抜となり、日々情報発信手段を進化させています。

(2)「SNSガイドライン」の策定(第16回マニフェスト大賞 優秀コミュニケーション戦略賞:2021年)

 2度目の受賞は、SNSによる情報発信を効果的かつ安心安全に行い、誹謗中傷の発生を防ぐため地方議員では初めてとなる「SNSガイドライン」の策定です。

 私は、SNSによる積極的な情報発信を続けていたところ2期目に入ってしばらくしてSNSの誹謗中傷に遭い、精神的にもダメージを受け、恐怖心からSNSの発信をためらってしまう経験がありました。当時3期目の選挙も控えていたため、専門家と相談して策定したのが「SNSガイドライン」です。

 受賞後も、SNSガイドラインの普及活動を行っており、今回の統一地方選挙を機に策定する議員も増加した本当に嬉しいことです。

 私も取り入れたい!という方はぜひご一報ください!

参考:江東区議会議員鈴木あやこ SNSガイドライン

①応募し続けることは個人の財産、TTP(良い取り組みを自分のものにしていく)で善政競争を広げられる!

②応募や研修会への参加で全国のトップランナーとつながり、一緒に頑張れる仲間ができる!

というのが、マニフェスト大賞を通じて得られる最大のメリットだと考えています。

応募しやすいおすすめ事例について

 マニフェスト大賞は、ご自身や所属している議会、行政機関、団体などで取り組んでいる事例の中で、「これは多くの方に広めたい!」と思われるものをご応募頂くことがおすすめです。これまでの受賞事例などをホームページ、研修会、過去の大会冊子などをご参照いただくことで、多くのヒントが得られます。

 長年の活動の蓄積により、マニフェストサイクルを回し、政策実現に繋げている事例は、応募主体を問わず、評価される傾向にあります。

 コロナ禍だった近年では、議員、議会、行政、市民活動などに共通し、「デジタル化」に関するご応募や受賞事例が増えています。

 オンラインを活用した有権者や市民とのコミュニケーションの進化やDXやメタバースなどの新たな取り組みが、昨年度多く受賞しました。

 今回については、4月に統一地方選挙が行われたことから、SNSや動画、オンラインなどを活用した有権者への情報発信、ポスターや選挙ビラなどのツールを応募いただくこともオススメです。

 ご自身の選挙ツールの応募に加え、従来の手法にとらわれない新たな選挙戦略などを行い、成果をあげられた方などは、その事例などをぜひご応募ください。新人・ベテランなど期数を問わず、受賞のチャンスがあると思います。

今年も「マニフェスト大賞なんでも相談会」を開催します!
(第1回目:7月11日(火)19:30-20:30 Zoom/無料)

 マニフェスト大賞への応募方法が分からない、ご自身の活動・取り組みがマニフェスト大賞に応募できるのか、などの疑問にお答えする「マニフェスト大賞なんでも相談会」を今年もオンライン開催します。各地の実行委員が参加者からの質問にお答えします。
 応募を検討している方で、不安なことがありましたら、ぜひお気軽にご参加ください。詳しくは、マニフェスト大賞実行委員会ホームページや、SNSなどでご案内予定です。

◆「なんでも相談会」のご案内
日時:2023年7月11日(火)19時30分から20時30分まで
会場:オンライン(Zoomを使用します)
参加費:無料
事前登録:事前の登録が必要です。下記よりお願いします。

詳細:http://www.local-manifesto.jp/manifestoaward/docs/2023061300016/

このほか、マニフェスト大賞ホームページの「よくある質問」もぜひ参考にされてください。

今年も、皆様のお取り組みのご応募をお待ちしております!

マニフェスト大賞 ホームページはこちら!

マニフェスト大賞の応募スタート

鈴木綾子 江東区議会議員■鈴木綾子(すずき あやこ)プロフィール
2011年から江東区議会議員。現在4期目。 早稲田大学大学院修了。江東区豊洲在住。NTTドコモ出身。
「働く世代のワークライフバランスを応援します!」をキャッチフレーズに、保育、子育て支援、介護などの政策に注力。対話型の区政報告座談会「あやこcafe」を毎月開催。マニフェスト大賞は個人として、第8回(2013年)「ネット選挙・コミュニケーション戦略賞」「審査員特別賞」、第16回(2021年)「コミュニケーション戦略賞」の2回受賞。この他所属している勉強会、議員連盟としても複数の受賞経験を持つ。
2023年よりマニフェスト大賞実行委員長。

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