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第31回政治山調査「安保法制反対デモ、参加者は1.8%」 (2015/9/9 政治山)

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2015年7月に衆議院で可決された安保法制。それに反対する高校生らが中心になって声を上げたことで注目されている「デモ」という政治参加の手法。これまでにも多くのデモが行われてきましたが、実際にはどのような人が参加し、社会はどのように評価しているのでしょうか。政治山では、全国の15歳以上の男女を対象に8月28日から9月1日まで、インターネット意識調査「政治山リサーチ」を用いた調査を実施しました(回答数2,120)。今回はその概要をお届けします。

デモ参加、男女ともに20代が最多

 まずはじめに、安保法制に反対するデモに参加したり、デモを見かけたことがあるかをたずねた(グラフ1)。「参加したことがある」と回答したのは全体の1.8%、男性で最も多かったのは20代の4.3%、女性も同様に20代の3.3%が最多だった。反対に最も少なかったのは40代以上男性の1.6%、50代女性の0.0%だった。また、男女別では男性の平均が2.4%、女性の平均が1.2%だった。

 同様の設問に「街で見かけたことがある」と答えたのは全体の12.1%で、男性では30代の19.0%、女性では19歳以下の20.6%が最も多く、男性の平均は14.9%、女性の平均は9.9%だった。

(グラフ1)あなたは安保法制への反対デモに参加したり、デモを見かけたりしたことが ありますか?

「デモを支持する」26.2%、「支持しない」35.0%

 次に、安保法制に反対するデモを支持するかとの問いには、13.8%が「支持する」、12.4%が「どちらかといえば支持する」と回答、反対に28.7%が「支持しない」、6.3%が「どちらかといえば支持しない」と答えた(グラフ2)。

 これを性別・年代別に見てみると、「支持する」と回答したのは男性では60歳以上が31.0%と最も高く、50代が21.2%と続いた。女性でも60歳以上が21.2%と最も高く、40代と50代が10.4%で並んだ。

 反対に「支持しない」と答えたのは、男性では40代と30代がそれぞれ37.5%と37.0%とやや高く、「どちらかといえば支持しない」と合わせると4割を超えた。女性では19歳以下の31.0%が最も高く、20代の29.3%が続いた。

(グラフ2)あなたは安保法制への反対デモについて、どのように思いますか?

4割超が「世の中が変わるとは思わない」

 続いて、「デモについて、どのようなイメージを持っていますか」との設問に対して、「デモをしても世の中が変わるとは思わない」と回答した人を見ていく(グラフ3)。

 全体では「そう思う」17.9%と「どちらかといえばそう思う」25.4%を合わせてデモの効果に懐疑的な人が43.3%と多数を占めた。反対に「そうは思わない」16.7%と「どちらかといえばそうは思わない」12.4%を合わせて肯定的な回答は29.1%にとどまった。「どちらとも言えない」は19.0%、「答えたくない」は8.5%だった。

 これを性別・年代別に見ると、「そう思う」と回答したのは男性20代の26.2%が最も多く、40代の25.5%が続いた。女性では40代の20.8%が最多、30代が20.2%と続いた。グラフ1で紹介した通り、最も参加者の多かった20代男性が、最もデモの効果に懐疑的であることがうかがえた。

(グラフ3)あなたはデモをしても世の中が変わるとは思わないですか?

 今回の調査では、デモが政治参加の手段としてどのように認知され、評価されているのかをたずねるとともに、「時給に換算していくらならデモに参加するか」「学業や就職への懸念はないか」といった質問に対して自由記述による回答も得ることができた。

 安保法制の国会審議はいよいよ大詰めだが、デモによる主張は国政にどのような影響を及ぼすのか。野党4党の代表が手を繋いで登場するなど一強多弱といわれる現状に一石を投じたい野党の思惑と、デモはどのようにかかわっていくのか。これからの動きにも注目していきたい。

本調査レポートについて

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<調査概要>

調査対象者 全国の15歳以上の男女
回答者数 2,120人
調査期間 2015年8月28日(金)~9月1日(火)
主な質問
【全体集計結果】
基本属性(性別・年代・地域・職業・未既婚・子供の有無)
あなたが支持する政党について、お聞かせください。
原発や安保法制に関するデモが話題となっていますが、あなたは以下のデモに参加したり、デモを見かけたりしたことがありますか。
あなたは以下のデモについて、どのように思いますか。
・安保法制への反対デモ、安保法制への賛成デモ
・原発反対デモ、原発賛成デモ
・反韓デモ、反韓デモへのカウンターデモ
・反米デモ、反米デモへのカウンターデモ
あなたはデモについて、どのようなイメージを持っていますか。
あなたは次のようなことを、どのくらいの頻度でおこないますか。
・学校や職場で直接話をする、家族や友人と直接話をする
・LINEのグループで発言する、LINEのグループで他人の意見を読む
・Facebookで発言する、Facebookで他人の意見を読む
・twitterで発言する、twitterで他人の意見を読む
・2ちゃんねるで発言する、2ちゃんねるで他人の意見を読む
※以下、デモに否定的ではない人を対象
わが国の最低賃金は全国平均で798円とされていますが、あなたがデモに参加する際、1時間あたりいくらの賃金を貰えれば参加してもよいと思いますか?
あなたは高校生のデモ活動への参加について、どのように考えていますか?
学生がデモに参加することで学業や就職に影響を及ぼすのではという声も聞かれますが、実際にはどのような懸念があると思いますか?
【クロス分析結果】
「性別/年代」「職業」「政党支持」と各設問との関連性
調査手法 インターネット調査(政治山リサーチ)
調査実施機関 株式会社パイプドビッツ 政治山カンパニー

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<著者> 市ノ澤 充
株式会社パイプドビッツ 政治山カンパニー シニアマネジャー
政策シンクタンク、国会議員秘書、選挙コンサルを経て、2011年株式会社パイプドビッツ入社。政治と選挙のプラットフォーム「政治山」の運営に携わるとともにネット選挙やネット投票の研究を行う。政治と有権者の距離を縮め、新しいコミュニケーションのあり方を提案するための講演活動も実施している。
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