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「ネット選挙」を振り返る座談会

「初めての『ネット選挙』 地方議員反省会」開催(1/3) (2013/8/9 政治山)

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座談会ではネット選挙運動の報告と意見交換が行われた

座談会ではネット選挙運動の報告と意見交換が行われた

ICTの活用といった新しいコミュニケーション戦略が議会などの地方政治にどう影響するかを議論する「次世代議会のコミュニケーション戦略を考える」が4日、5日の2日間、東京都内で開催された。ここでは既報通り、首長や議員・企業担当者が議会や行政のICT導入などに関する講演やパネルディスカッションを行ったが、政治山では7月の参院選で「ネット選挙」という有権者と政治家の新たなコミュニケーションが実施されたことを受けて、ネット選挙活動を積極的に行った候補者・担当者にお集まりいただき、座談会を開催した。

座談会参加者(五十音順)
・阿部善博氏(神奈川県相模原市議会議員)
・菅原直敏氏(元神奈川県議会議員)
・森たかゆき氏(東京都中野区議会議員)
・山下正人氏(横浜市会議員)

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◇          ◇          ◇

各党・選対・候補者それぞれの「ネット選挙」活動

神奈川県相模原市議会議員・阿部善博氏

阿部善博 相模原市議会議員
1970年生まれ。2003年相模原市議会議員選挙に初当選(3期目)。市議会最大会派「新政クラブ」所属。現在、ローカルマニフェスト推進地方議員連盟の共同代表を務める

阿部善博 コーディネーターをさせていただきます阿部です。それではまず、ご自身が実際に関わったネット選挙の詳細についてご紹介ください。

山下正人 自由民主党神奈川県連で「ネット選対対策プロジェクト」を立ち上げて、衆議院選挙区支部ごとに設置したプロジェクトリーダーを務め、島村大候補を応援させていただきました。
自民党の中では、全国でも神奈川だけだと思いますが、毎晩、動画を配信しました。候補者の遊説が終わったあとの21時から22時の間で、ユーストリームを使った動画配信を行いました。候補者の生の声など、親しみやすい部分を伝え、遊説の様子は「今日の活動」として配信の中で紹介しました。
あと、フェイスブックで各議員がつぶやいていくという活動が多かったのかなという風に感じています。

山下正人 横浜市会議員 1964年生まれ。2007年4月横浜市議会議員選挙(青葉区)に初当選(2期)。横浜自民党として第6回マニフェスト大賞 グッド・マニフェスト賞特別賞受賞。

山下正人 横浜市会議員
1964年生まれ。2007年4月横浜市議会議員選挙(青葉区)に初当選(2期)。横浜自民党として第6回マニフェスト大賞 グッド・マニフェスト賞特別賞受賞

ただ、選挙が終わって1つ思ったのが、初めてネット選挙ということもあり、宣伝カーに代わってネット上に連呼が続いた印象です。新人候補ということもあり、認知を広げる、名前を出していくということに重きを置いた活動になった気がします。

これまで、地方議員は広報物を発信する機会がなかったので、次の統一地方選での我々のネット選挙では、各自治体で各議員が持っている「これがやりたいんだ」という政策の部分を、ネット上に出せる機会が来ます。今後は、“武器”としてバージョンアップしていくことが課題だと感じた次第です。

「『ネット選挙』なんてものはない」

森たかゆき 東京都中野区議会議員 1983年生まれ。2010年中野区議会議員補欠選挙に初当選、現在2期目。長妻昭政治塾「未来創造塾」第一期卒業生(民主党所属)。現在30歳、中野区議会議員最年少。

森たかゆき 東京都中野区議会議員
1983年生まれ。2010年中野区議会議員補欠選挙に初当選、現在2期目。長妻昭政治塾「未来創造塾」第一期卒業生(民主党所属)。現在30歳、中野区議会議員最年少

森たかゆき 参院選東京選挙区の鈴木寛候補の選対で、広報班副班長として活動しておりました。
鈴木寛はネット選挙解禁を10年間、訴えてきたのですが、それが実現したその選挙で議席を失うということで……いろんなことをいろいろな方から言われているのですが……。ただ、ネットの取り組みは「さすがすずかん」といった活動ができたと思いますので、ご報告をさせていただきたいと思います。

実際にネットでやったことというのは、候補者本人のホームページ、メールマガジン、フェイスブック、ツイッター、グーグル・プラス。ブログも、Yahoo!みんなの政治やハフィントンポストの2つをやった。内容を見ると、すずかんは使い分けをしていたと思います。
動画もYouTube、ニコニコ動画で配信もしています。動画といっても大仰なものではなく、私がiPhoneに三脚を設置して(撮影し)、そのままユーストリームで流しました。

私の理解では「ネット選挙」なんてものはなくて、選挙活動の中に「ネット選挙」が入って来た。なので、リアルとの接続もしないといけない。スタッフの若い学生さん達が、イメージカラーのオレンジのジャンパーを着て、その背中に「今、一番面白いネット選挙を見逃すな!」というメッセージを書いていました。それを着た彼らが本人の周りでチラシを配ったり、手をふったりしていました。

それから、ニコニコ動画では生放送を毎日のようにやっていました。「すずスタ」と呼んでいたのですが、すずかんのこれまでの人脈を生かして著名人の方に来ていただき、すずかんとゲストの方と政策の議論をする、といった放送を続けていました。

やっぱり選挙期間は関心が高まる

 面白かったのが、「出張すずスタ」です。秋葉原に簡易的な撮影環境を整えて、歩いている人を捕まえて議論をするということをやりました。まったくの仕込みなしだったので、すずかんが「奨学金を拡充しました」と実績を語っても、「なんで必要なんですか? バイトで稼げばいいじゃないですか」と言ってくる若者がいて、それにすずかんが丁寧に答えるといったことをやっていました。

ただ、どれだけ効果があったかというのは、正直、分かりません。特に数十分の動画というのは、相当な関心を持っている方しか見ていただけないのではと感じました。動画の使い方は検証すべき点が多いと思っています。

また、ネット選挙解禁は「選挙期間中も(更新が)できる」だけ(の違い)なので、「そんなに大きな影響もないのかな」と私は思っていました。実際にやってみても、結果を見ればそうだとは思うのですが、「やっぱり、選挙期間は関心が高まるんだな」というのは感じました。
それは、ホームページやブログのアクセス数にも出ていますし、私のツイッターのフォロワー数が増えたということからも感じました。

あるとき馬淵澄夫さんがすずかんの応援演説に来たときがありました。彼はボディービルダーで体格がいいので、私がツイッターで「SPにしか見えない」とつぶやいたところ、何百件もの大拡散が起きました(笑)。その様子を見て、「選挙期間は関心高まるんだな」と感じたんです。

私から1点だけ言わせていただくと、「やるべきことは変わらないんだろうな」と思っています。私たち現職からすると、発信する中身がなければどうしようもない。「これをやりました」という議会での活動というのをちゃんとやるということに尽きるのではないかと思います。

今回、特にすずかんは誹謗中傷をされたということで話題になりましたが、本人が関わり始めたら泥仕合になります。なので、日頃から議会で成果を出して、応援してくれる、守ってくれる人を作っていく、というのが重要なんじゃないかと思います。(次ページへ続く

 

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