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【地方議員座談会「当選1回議員」】

新人議員たちは、何を考え、どう行動しているのか4/6ページ(2012/06/05 政治山)

草間議員「情報公開を追求したら、ネット利用がどんどん増えた」

神山  井上さんの情報発信のやり方は、都市型と言えると思います。同じ都市型の横浜市ではどうですか。

草間  駅でチラシ配りもしますが、うちの地域はなぜかネットTVが発達していて……。「日の出TV」や湘南地域の議員らが出演する「湘南カフェ」など、毎週毎週大変です(笑)。ネットは、情報公開の手段として説明責任を追求していったらどんどん増えていきました。でもお年寄りはなかなか見ないので、今日もこのあと、地元で市政報告会があります。ネットとリアルを同時にやっています。

神山  都市型の情報発信という点では、インターネットの活用が重要なようです。地方都市で活動されている菊池さんはいかがでしょうか。

菊池  今回、チラシをリニューアルしました。これまで3か月に1回、出してきたのですが、高齢者の割合が25%を超え、基本はアナログ派。もちろん、ネットも使いますが、この1年間調べてみると、やはり見ている世代が限定的な部分だなと個人的には思っています。なので、チラシの字は大きめにして、写真をたくさん使って、私生活のことやグルメレポートを載せるなど、「捨てられない広報」というのをやらなければと思っています。

神山  「捨てられない広報」というのはいいですね。

菊池  ありがとうございます。情報公開という意味では、弘前でこういうことをやっているのは、私とあと1人が手書き新聞を発行しているくらいです。なので、地元の人たちは、議員が何をやっているのかがわからない人たちがほとんどだと思います。私の地域は催しものが多いんですが、そこに出てくる人たちというのは隣近所のネットワークを持っています。だから、インターネットを使わなくてもどんどん情報が流れていくという組織があるんですよ。

一同  すごい!

菊池  いい活動をしていればそれが伝わる。そういうネットワークがあるというのは、田舎の良さだと思います。だから、広報をいかに捨てられずに取っておいてもらって、「菊池勲が何をやっているのか」が残っていくよう工夫をしています。

神山  地域によってやはり違いがありそうです。

(次ページへつづく)

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