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【地方議員座談会「当選1回議員」】

新人議員たちは、何を考え、どう行動しているのか3/6ページ(2012/06/05 政治山)

「議員活動の見える化」事情

甲府市議会議員 神山 玄太氏

神山 玄太(かみやま・げんた) 1982年、山梨県甲府市生まれ。高校生のとき、政治・行政による地域づくりに興味を持ち、政治家を志す。2006年、金沢大学法学部を卒業。08年、早稲田大学大学院公共経営研究科修了後、10年までネットメディアで記者として勤務。同年に国会議員政策担当秘書資格を取得。11年の甲府市議選で初当選。議員となってからは「人口減少社会の中で未来をどう見据えるか」という課題に立ち向かっている。甲府市は、現在の約19万7千人の人口が今後15年で1割(約2万人)減るとされており、まちづくりにおいて大きな意識転換が必要との危機感を持つ。生産年齢人口が減り、老齢人口が増える状況で、いかに答えを導き出すかをテーマとしている。
HP:神山玄太のホームページ

神山  議員の情報公開という意味では、若い議員もベテラン議員も工夫するようになってきています。私も、ブログやTwitter、Facebookで普段の活動を発信していますし、議会報告レポートを議会ごとに発行しています。鈴木さんは、情報発信に特に力を入れていますね。

鈴木  もともと「議員活動の見える化」を心がけているので、レポートを作ったりITを活用したりいろいろやっています。1年ごとに「アニュアルレポート」というのを発行していて、これは一般企業などがよく出しているものものを参考にしました。

 議員の活動は「議会に行って発言しているだけではない」ということを皆さんに理解していただきたいです。選挙をやって、議会で発言して、地域や学校の行事への参加や、報告会を開いたり、地域の方に直接お会いするなかで住民の声をお伺いし、先進的な事例の視察や政策の勉強会に参加する。こういう活動をしたうえで、皆さんの住んでいる街をよくするための提案をしている、そういうことをわかっていただきたいと思って、日々活動しています。

神山  井上さんはいかがですか。

井上  今日はチラシを持ってきたのですが。これまでもチラシ作りやインターネットでの発信に力を入れていましたが、最近はストーリー仕立ての「マンガ」を取り入れています。

神山  イラストだけじゃないんですね。

井上  そうです。本当は若い世代の人を狙ったのですが、高齢者の方にも好評で、全世代に受け入れられているんだなという印象です。付け足すと、和光市は県議選の定数が1人なんですね。市議会では22人がそれぞれいろいろな視点で情報発信をしますが、県議会議員として和光市で情報発信するのは私1人なんです。だから、情報発信の精度も頻度も、今まで以上に責任を感じるようになっています。

神山  頻度はどれくらいですか。

井上  基本的には議会の後ですが、「今度の議会ではこういうことを話し合うよ」と、あえて議会の前に出すこともあります。駅頭で配ったり、全戸配布も行ったりしています。

(次ページへつづく)

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