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[名古屋市]「コスプレホストタウン」名古屋 成否のカギを握るのは…市民!? (2019/7/15 マイ広報紙

この記事は「広報なごや 令和元年7月号『世界一あたたかなおもてなし コスプレホストタウン』」を紹介し、コメントしたものです。

広報なごや 令和元年7月号

愛知県名古屋市の広報紙『広報なごや 令和元年7月号』に、「世界一あたたかなおもてなし コスプレホストタウン」と題した記事が掲載されていました。名古屋市は「コスプレ・アニメを日本一楽しめ、世界一あたたかなおもてなしをする“コスプレホストタウン”」を目指しているといいます。

「コスプレ」とは、漫画やアニメ、ゲームなどの登場人物の衣装・ヘアスタイルなどをそっくりそのまままねて変装し、その登場人物になりきること。コスプレのファンは、日本だけでなく世界にいるそうで、2003年に初めて、名古屋市内で「世界コスプレサミット」を開催。次第に参加国数が増え、今年の「世界コスプレサミット2019」は、なんと40を超える国と地域が参加するということです。

名古屋市は、「コスプレコンシェルジュ」を設置して市民や観光客にコスプレ情報を発信するなどして、同イベントをバックアップ。市内の大須商店街も、ステッカーを掲出することでコスプレをしたまま入店できる店舗がわかるようにするなどして、コスプレイヤー(コスプレを行う人)が楽しめるよう取り組んでいます。また市バスや地下鉄も「世界コスプレサミット」記念ドニチエコきっぷを発売するなど、多方面でホスト体制を敷いているようです。

東京に住む私も、以前、コスプレイヤーの方々に遭遇したことがあります。何かのイベントがあったのでしょう。東京ドームの周辺に、それこそ国籍を問わず多くのコスプレイヤーが集結し、お互いに写真を撮り合っていました。この記事を読み思い出したのは、そうしたコスプレイヤーの方々と、私たち一般の人との間に、微妙な空気が流れていたこと。アニメなどの世界から出てきたキャラクターそのものの姿に、私を含む一般の人たちが戸惑いを隠せず…。コスプレイヤーのみなさんも、そんな空気を察してか、一般の人たちとは距離をとって集っていました。

名古屋市が街をあげて「コスプレ」を受け入れている環境を整えている一方で、、私のようにコスプレイヤーさんに会った時に目のやり場に困って、微妙な空気を醸し出してしまっては、せっかく楽しんでいるコスプレイヤーさんも居心地が悪くなってしまいます。コスプレホストタウンの成否は、いかに一般の市民がコスプレの文化を受容できるかにかかっているのかもしれません。私自身も、いろいろな文化を尊重する柔らかい心、そして新しい文化を受け入れる若い心の持ち主でありたいと願い、「コスプレの楽しみ方」を探るべく、手始めに今、「世界コスプレサミット」のHPを眺めているところです。

  • [筆者]「子供のお金教育を考える会」代表、文部科学省消費者教育アドバイザー、神奈川県消費生活審議会委員、経済教育学会理事 あんびるえつこ
  • [参考]広報なごや 令和元年7月号

提供:マイ広報紙

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