[富山・小矢部市]「みんなのメダルプロジェクト」に参加する意義とは? (2017/8/1 金井茂樹)
この記事は「広報おやべ 2017年7月号『「都市鉱山からつくる!みんなのメダルプロジェクト」に参加します』」を紹介し、コメントしたものです。
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2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会の開催まで3年を切りました。メイン会場となる新国立競技場の工事の遅れや予算高騰などの問題はありますが、東京2020組織委員会や東京都をはじめ、競技会場となる自治体のみならず全国の自治体でオリンピックを盛り上げるために様々なイベントが開催されています。その中でも特に大きなイベントが、組織委員会が主催する「都市鉱山からつくる!みんなのメダルプロジェクト」です。このプロジェクトは、日本全国から集めた携帯電話、パソコン、デジタルカメラといった小型家電等から抽出した金属でメダルの製作を行うというものです。100%リサイクルの金属をメダルの原材料とすることは、オリンピック・パラリンピック史上で初めてだそうです。
現在、数多くの自治体がこのプロジェクトへの参加表明を広報紙に掲載しています。富山県小矢部市も「広報おやべ」2017年7月号に“「都市鉱山からつくる!みんなのメダルプロジェクト」に参加します”という記事を掲載しました。この記事は、小矢部市がこのプロジェクトに参加することになったというお知らせと小型家電の回収を市民にお願いするものです。このような記事はよくあるものなのですが、注目したいのは、このプロジェクトに参加することが「2020年以降も持続可能なリサイクルの促進に繋がることも期待しています。」という部分です。簡潔ではありますが、小矢部市がなぜこのイベントに参加するのかをきちんと市民に説明し、その上で協力をお願いしています。小さなことでもきちんと説明している点は自治体広報紙の記事としてとても好感がもてました。
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- [筆者]「自治体広報広聴研究所」代表、公共コミュニケーション学会会員、元自治体職員、東京都在住 金井茂樹
- [参考]広報おやべ 2017年7月号