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[東京・中野区]特集 平成29年度予算で検討中の主な取り組み(案)にご意見を (2016/12/20 金井茂樹)

この記事は「なかの区報 2016年12月5日号『特集 平成29年度予算で検討中の主な取り組み(案)にご意見を』」を紹介し、コメントしたものです。

◇        ◇

自治体の予算はおおよそ以下のようなスケジュールでつくられます。まず9月頃に市役所の部・課が、予算編成方針に基づいて1年間の歳入(入ってくるお金)と歳出(出ていくお金)の見積りから予算要求を行います。次に財政担当部署がこの予算要求の審査を行い、1月から2月にかけて予算案が確定します。そして、3月に議会がこの予算案を審議し、議決をします。これによって予算が成立し、4月から新年度がスタートすることになります。自治体の規模により、編成作業の時期は多少前後するとは思いますが、おおよそこのような手順で行われています。これまで私たちは自治体の予算編成について知ることはできなかったのですが、最近はその過程を市民に広く公開する自治体が見られるようになりました。

今回は、このような予算編成にかかわる記事のなかから東京都中野区「なかの区報」2016年12月5日号の特集「平成29年度予算で検討中の主な取り組み(案)にご意見を」を取りあげます。この記事は、今年4月にスタートした『新しい中野をつくる10か年計画(第3次)』の戦略に基づいた取り組み(案)への意見を募集するというものです。ここでは、区民生活への影響が想定される主な取り組み項目(新規、拡大・充実、見直し、廃止)が掲載されています。事業の見直しや廃止に対しては区民からの厳しい意見も予想されるとは思いますが、きちんと情報提供を行ったうえで市民の意見を聴く姿勢はどの自治体においても必要だと思います。

どの広報紙でも、年に2回程度は財政に関わる記事が掲載されます(4月:予算、11~12月:決算)。いずれも決まったことをお知らせするという記事ですが、予算編成に関わる記事はこれから決まることのお知らせです。決定前の情報を広くお知らせして意見を募集する-今後このような記事が増えることを期待します。

☆東京都中野区の食育マスコットキャラクター「うさごはん」です。

  • [筆者]「自治体広報広聴研究所」代表、公共コミュニケーション学会会員、元自治体職員、東京都在住 金井茂樹
  • [参考]なかの区報 2016年12月5日号

提供:マイ広報紙

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