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[福島・相馬市]「相馬市地図情報」の可能性に期待!! (2016/10/24 あんびるえつこ)

この記事は「広報そうま(平成28年10月15日号)『使って便利なサイト♪「相馬市地図情報」ご活用ください』」を紹介し、コメントしたものです。

◇        ◇

ここのところ、台風、水害、地震…など、日本各地がいろいろな災難に見舞われています。しかし、それでも力強く立ち上がっていく…。そんな力強さがこの国にはあります。もちろん復興は容易ではありません。ただ、その時々にみんなが「知恵」を使い、そしてその「知恵」が次第にこの国に蓄積されてきているということをひしひしと感じるのです。

福島県相馬市の『広報そうま(平成28年10月15日号)』に、「使って便利なサイト♪『相馬市地図情報』ご活用ください」という記事がありました。「相馬市地図情報」は(1)市内の防災情報(2)都市計画情報(3)選挙管理情報(4)生活情報…といったことを地図上で確認できるように公開・提供されているサイトです。ご存知の通り、相馬市は東日本大震災で甚大な被害を受けました。現在、どうなっているのか。これからどうなるのか。復興にあたり、さまざまな企業が、そして人々が再び相馬市に戻るためには、やはり情報が必要です。請求を待つのではなく、市の方から積極的に情報を提供しようという姿勢が伺えるサービスです。

実は相馬市は、あの大震災の時にもGIS(地理情報システム)を活用し、スピーディーに災害対応した実績のある自治体です。災害対応の「知恵」が蓄積されているのかもしれません。

それだけではありません。この原稿を書くにあたり相馬市のサイトを覗いてみると、鳥取県中部で起こった地震で大きな被害を受けた倉吉市へ、2リットルの飲料水648本を輸送したとの情報がすでに掲載されていました。出発は、地震当日。相馬市の人口は、わずか約3万5000人です。そして倉吉市までは、直線距離で約685キロ、運転経路では1000キロ以上も離れています。にもかかわらず、このスピード感あふれる対応…。心がきゅっと熱くなりました。

震災直後、近所の都営住宅に、相馬市からひと家族が避難してきました。うちの子どもたちと同じ小学校に通うことになり、お友達になりました。我が家にあった小さくなった洋服やおもちゃを届けると、「○○小(東京の小学校)大好き!」とにこやかに笑ってくれました。我が家の子どもたちの方が大きかったので、小学校を先に卒業すると、すっかり疎遠になってしまいました。たまに街で見かけると、手を振ってくれていたのですが、最近、そういえば見かけないのです。もう相馬に戻れたのかな。彼女たちも、震災の「知恵」を活かして、復興の担い手になっているような気がします。

  • [筆者]「子供のお金教育を考える会」代表、文部科学省消費者教育アドバイザー、神奈川県消費生活審議会委員、経済教育学会理事 あんびるえつこ
  • [参考]広報そうま(平成28年10月15日号)

提供:マイ広報紙

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