[静岡・御殿場市]広報紙の個別配布へ (2016/9/23 本田正美)
この記事は「広報ごてんば 平成28年9月20日号『「広報ごてんば」などの 配送方法が変わります」を紹介し、コメントしたものです。
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自治体の広報紙の配布方法は一様ではありません。
今回取り上げる静岡県御殿場市は、10月から、個別配布へと配布方法が変更されます。これまで、御殿場市は自治会(区)を経由していたところ、それをポスティングを行っている事業所に委託することにしたのです。
御殿場市のWebサイトには、自治会に関するページがあるので、そこを確認すると、次のように書かれていました。
「広報ごてんば・市や各種団体からのお知らせ等を回覧したり、生活のために必要な情報を皆さんに提供しています。」
http://city.gotemba.shizuoka.jp/gyousei/g-16/g-16-1/2618.html
この文章からだけでは、これまでの実情をうかがい知ることが必ずしも出来ませんが、「回覧したり」とありますので、あるいは個別配布は行わず、回覧板に広報紙を付すことによって回覧することで済ませていたのかもしれません。あるいは、個別に配布を行っていても、自治会に加入していない家庭には配布されないということがあったのかもしれません。
広報紙の記事によれば、「今回の配布方法の変更は、障害者の就労支援や工賃の向上が主な目的です」とありますが、個別配布がなされるということで、これまで以上に的確に広報紙が各家庭に届くようになるのではないでしょうか。
マイ広報紙のように、インターネットを介した展開も重要ですが、紙の広報紙もいかに的確に届けていくのか。その方法が今後も模索されていくものと思われます。
- [著者]島根大学研究機構戦略的研究推進センター特任助教、東京大学大学院情報学環交流研究員 本田正美
- [参考]広報ごてんば 平成28年9月20日号