[熊本・荒尾市]施政方針とタウンミーティング (2016/4/15 本田正美)
この記事は「広報あらお平成28年4月号『年度の荒尾市は次のように動いていきます~平成28 年度の施政方針から~』」を紹介し、コメントしたものです。
◇ ◇
年度初めということで、今月号の広報紙には予算や施政方針に関する記事が目立ちます。
そのひとつ、施政方針を掲載しているのが熊本県荒尾市の「広報あらお」です。
「今年度は将来の荒尾市の活性化に向けた投資・種まきを積極的に行うため、次のような事業を市議会に提案しています」として、以下の項目につき、施策が列挙されています。
1.安定した雇用の創出
2.移住・定住の促進
3.結婚・出産・子育て支援
4.人口減少に対応したまちづくり
5.豊かな心、優れた 教養、健やかな体を育む
6.健やかで安心できる暮らしづくり
いずれも、多くの地域で掲げられている政策課題であり、具体的に示されている施策も他の都市でも見られるようなものですが、「荒尾ラムサールブランド、6次産業化の推進」や「大牟田市、みやま市と3市連携でのコミュニティFM 開局」、「荒尾競馬場跡地の土地区画整理事業に着手」など、個人的にも気になる取り組みも見られます。
ここで「広報あらお」を取り上げたのは、以上の施策一覧を掲げた記事と同一のページに、タウンミーティングの案内が掲載されているからです。
「新年度の初めに当たり、市長が平成28年度の施政方針・予算などについて説明したり、地域の問題などを皆さんと語り合ったりします」とのことで、五つの日が日程として予定されています。
広報紙やWebサイトなどを通した広報も重要ですが、直接市長から施政方針の説明を受ける機会も確保され、その宣伝が広報紙の中で施政方針に関する記事と同じページに掲載されている。このような多様な手段の融合が今後は一段と重要になってくると思われます。
- [著者]島根大学研究機構戦略的研究推進センター特任助教、東京大学大学院情報学環交流研究員 本田正美
- [参考]広報あらお平成28年4月号