[東京・中野区]「パソコンやスマートフォンで申請できる区の手続きがあります」 (2016/3/4 本田正美)
この記事は「なかの区報2016年2月20日号『パソコンやスマートフォンで申請できる区の手続きがあります』」、「電子申請の利用例」、「利用や事前準備の方法などが分からない時はコールセンターへ」を紹介し、コメントしたものです。
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自宅にいながら、インターネット経由で行政手続が可能となる。これは行政手続のオンライン化と呼ばれ、その実現へ向けて、国をあげての取り組みがなされてきました。その結果、大半の行政手続がオンライン化されたのですが、一方でオンラインでの申請が浸透しない手続も数多く存在しました。そこで、オンラインでの申請が取りやめられた手続きもあります。
中野区の広報紙は、このオンライン申請が紹介されています。
中野区の場合、「東京共同電子申請・届出サービス」を利用しています。これは、東京都及び都内の各市町村に関するオンライン申請を行うことが出来るサービスです。このシステムは千代田区や国立市、八丈町のような島嶼部の町村を除き、大半の市町村が利用しています。
行政手続の基本部分は大半の自治体で共通しているというのが原則ですので、このような共同の申請システムが提供されているのです。
具体的にオンラインでの申請が可能な手続きは多岐にわたりますが、その例を中野区の広報紙の記事では紹介してくれています。
乳幼児一時保育の利用申請
予防接種予診票の交付申請
手話通訳者派遣の申し込み
アルバイトの登録申請
なかのエコポイント「CO2削減コース」参加登録申し込み
妊婦さんの歯っぴいお食事講座など各種講座への参加申し込み
実際に、このようなオンラインでの申請を利用してみると、分かりにくいことがあったりもするのですが、そのような時には、中野区の場合、コールセンターに問い合わせることで案内を受けることが可能です。
この時期は、確定申告があります。この確定申告では、国税電子申告・納税システム(e-Tax)の利用が可能です。今後はマイナンバーの利用により、このシステムを介した申請も容易になります。必ずしも普及していないオンライン申請ですが、今後はより身近なものになっていくのではないでしょうか。
- [著者]島根大学研究機構戦略的研究推進センター特任助教、東京大学大学院情報学環交流研究員 本田正美
- [参考]なかの区報2016年2月20日号