[島根・出雲市]「アンケート機能のご活用を」 (2016/2/26 本田正美)
この記事は「広報いずも 2016年3月号『市公式ホームページをリニューアルしました!』」を紹介し、コメントしたものです。
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出雲市は、市の公式ホームページをリニューアルしました。このリニューアルにより、トップページにニーズの高い情報を集約するなどの工夫がなされているようです。加えて、既に自治体にも浸透しているソーシャルメディアとの連携も意識されたリニューアルになっているようです。
出雲市の広報紙にも、このホームページのリニューアルを紹介した記事がありました。そこでは、リニューアルの特徴として「誰にでも使いやすく」という項目があげられ、いわゆるアクセシビリティの向上のための工夫が紹介されています。背景色の変更がトップページからだけではなく、各ページから可能でとなったり、外国語対応も充実して、英語・ポルトガル語・中国語・韓国語の翻訳機能が整えられたりしています。
出雲市のホームページには出雲市民以外からのアクセスも想定されるため、アクセシビリティの向上は適切な対応であったと思われます。
その他、随所にリニューアル時の工夫が見られるのですが、一点、他の市のホームページなどでは比較的浸透している機能が出雲市のホームページには欠けています。
それが各ページについてはアンケート機能です。例えば、「市長のプロフィール」のページにアクセスすると、他の市のホームページでは、ページの下部にアンケートのスペースがあり、そのページが分かりやすかったか・見つけやすかったか、何かそのページに意見があるかといったことを送信することが可能なのですが、出雲市の場合、それがありません。
この各ページへのアンケート機能を、マイ広報紙が新たにリリースしました。マイ広報紙に登録されている各記事について、各記事画面の下段に簡易なアンケートのスペースが設置されたのです。
マイ広報紙のアンケート機能を使って送信された感想などはその自治体に担当者に案内されるそうです。市のホームページから感想などを直接送れなくとも、このような機能が提供されることで、利用者の声が自治体に届くようになるのです。
出雲市のホームページのリニューアルの記事にもアンケート機能の欄が設置されているので、この機能を利用して、リニューアルの感想を送ってみても良いかもしれません。
- [著者]島根大学研究機構戦略的研究推進センター特任助教、東京大学大学院情報学環交流研究員 本田正美
- [参考]広報いずも 2016年3月号